ソニーグループとホンダが出資する電気自動車(EV)新会社「ソニー・ホンダモビリティ」は、2026年までに高級EVの量産を開始する方針を固めた。同社は2022年に設立され、2025年に発売予定だったが、開発の遅れにより1年延期された。
量産開始の背景
ソニー・ホンダモビリティは、2026年春に量産を開始し、同年秋には北米市場で販売を始める計画だ。価格帯は1000万円以上を見込んでおり、高級セダンタイプのEVを投入する。また、自動運転技術として「レベル3」相当のシステムを搭載し、高速道路での自動運転を可能にする。
市場戦略
同社はまず北米市場に注力し、その後日本や欧州にも展開する予定だ。生産拠点はホンダの米国工場を活用する方向で調整している。ソニーのエンターテインメント技術とホンダの車両開発力を融合させ、独自の価値を提供する。
- ソニーの強み: 映像・音響技術、センサー技術
- ホンダの強み: 車両製造、販売網
- 目標販売台数: 2030年までに年30万台
業界への影響
この動きは、既存のEVメーカーであるテスラや中国勢に対抗するものとみられる。ソニー・ホンダモビリティは、ソフトウェアとハードウェアの統合で差別化を図る。特に、ソニーのゲームや映画などのコンテンツを車内で楽しめるサービスも検討している。
自動運転技術については、2026年の量産時には高速道路でのハンズオフ運転を実現し、その後段階的に機能を拡大する計画だ。また、バッテリーはホンダがGMと共同開発するものを採用する可能性が高い。
今後の課題
開発費用の増大や半導体不足などのリスクもあるが、両社の強みを活かした協業で乗り越えたい考えだ。ソニー・ホンダモビリティの水野泰秀CEOは「ソニーのテクノロジーとホンダのモノづくりを融合させ、新しいモビリティ体験を提供する」とコメントしている。



