エヌビディアは2026年7月8日、次世代AI向けGPU「B200」を搭載したサーバーシステムの出荷を開始したと発表した。同GPUは従来のH100と比較して、AIトレーニング性能で最大30倍、推論性能で最大20倍の向上を実現するという。
B200の主要スペックと性能
B200は、エヌビディアの「Blackwell」アーキテクチャを採用し、2080億個のトランジスタを搭載。メモリはHBM3eを採用し、容量は192GB、帯域幅は8TB/秒に達する。これにより、大規模言語モデルのトレーニング時間を大幅に短縮できると同社は説明している。
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは声明で「B200はAIの新たな時代を切り開く。これにより、企業はこれまで不可能だった規模のAIモデルを構築できるようになる」と述べた。
出荷開始と市場への影響
今回出荷が開始されたのは、B200を8基搭載した「DGX B200」システム。同システムは、データセンター向けに最適化されており、液冷冷却に対応。エヌビディアは、2026年第4四半期までに主要クラウドプロバイダーへの供給を本格化させる計画だ。
アナリストによれば、B200の登場により、AIサーバー市場はさらに拡大し、2027年には市場規模が前年比50%増の2000億ドルに達する可能性があるという。
競合環境と今後の課題
一方、AMDやインテルもAI向けGPUの開発を加速しており、競争は激化している。AMDは2026年後半に「MI400」を投入予定で、性能面でB200に対抗するとみられる。また、エヌビディアは供給制約の解消が課題となっており、生産能力の拡大を急いでいる。
エヌビディアは、2026年度のデータセンター向け売上高が前年比2倍の1500億ドルに達すると予測している。B200の出荷がこの成長を牽引する鍵となる。



