EVシフト加速、中国勢が欧州市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国勢欧州市場で存在感拡大 (14.07.2026)

中国の電気自動車(EV)メーカーが欧州市場で急速に存在感を高めている。2023年の中国製EVの欧州での販売台数は前年比約60%増の30万台を超え、市場シェアは約8%に達した。特にBYD(比亜迪)やMG(旧英国ブランド、現在は中国上汽集団傘下)が低価格と高性能を武器に攻勢を強めており、フォルクスワーゲンやステランティスなど欧州自動車大手にとって脅威となっている。

中国EVメーカーの欧州戦略

中国EVメーカーは、欧州市場への参入を積極的に進めている。BYDは2023年に欧州で約1万5000台を販売し、2024年には倍増を目指す。MGは2023年に約10万台を販売し、欧州での販売台数で中国ブランド首位を堅持。両社とも現地生産を視野に入れた投資を検討しており、EUの関税引き上げリスクを回避しつつ、さらなるシェア拡大を狙う。

また、中国勢は低価格帯だけでなく、高級車セグメントにも進出。BYDの高級ブランド「仰望(Yangwang)」や、蔚来汽車(NIO)の高級EVは、欧州のプレミアムブランドに対抗する。NIOは2023年に欧州で約5000台を販売し、バッテリー交換ステーションの設置を進めている。

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欧州自動車メーカーの対応

欧州自動車メーカーは、中国勢の台頭に対抗するため、EVへの移行を加速している。フォルクスワーゲンは2024年までにEV販売比率を20%に引き上げる計画で、ID.シリーズを投入。ステランティスも2024年に10車種以上のEVを発売予定だ。しかし、中国勢の低価格攻勢により、欧州メーカーの収益性は圧迫されている。

欧州委員会は2023年10月、中国製EVに対する補助金調査を開始。EUは中国の過剰生産能力と補助金が欧州産業に損害を与えていると主張し、関税引き上げの可能性も示唆している。一方、中国は反発し、貿易摩擦の懸念が高まっている。

市場の成長と消費者への影響

欧州のEV市場は拡大を続けており、2023年の新車販売に占めるEVの割合は約15%に達した。中国製EVの低価格は消費者の選択肢を広げ、EV普及を後押ししている。ただし、バッテリー調達や充電インフラの整備が課題だ。

アナリストは「中国勢の攻勢は欧州自動車産業の変革を促す。2025年までに中国製EVの欧州シェアは15%に達する可能性がある」と指摘する。欧州メーカーはコスト削減と技術革新で対抗せざるを得ず、業界再編の動きも予想される。

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