EVシフト加速、中国メーカーが欧州市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国メーカーが欧州で存在感拡大 (08.07.2026)

中国の電気自動車(EV)メーカーが欧州市場で急速に存在感を高めている。2024年の販売台数は前年比35%増の50万台を超え、特にドイツやフランスでシェアを拡大している。

中国勢の躍進

調査会社のデータによると、2024年1~9月の中国EVメーカーの欧州販売台数は前年同期比37%増の約38万台に達した。特に比亜迪(BYD)は前年比2.5倍の約8万台を販売し、欧州市場でのシェアを1.2%から2.8%に引き上げた。

欧州自動車工業会(ACEA)の統計では、2024年の新車販売に占めるEVの割合は約15%で、前年から横ばいだが、中国ブランドのシェアは着実に上昇している。中国メーカーは低価格帯から高級車まで幅広いラインアップで攻勢をかけており、特に小型SUVの「ATTO 3」や高級セダン「SEAL」が人気を集めている。

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欧州メーカーの対応

欧州の自動車大手は競争激化に対応するため、EVの値下げや新型車投入を加速している。フォルクスワーゲン(VW)は2025年までにEVの生産コストを20%削減する計画を発表。ステランティスも中国メーカーとの提携を模索している。

一方、欧州連合(EU)は中国製EVに対する関税引き上げを検討しており、2025年から最大25%の追加関税を課す可能性がある。これに対し中国商務省は「貿易摩擦は双方に不利益をもたらす」と警告している。

今後の展望

アナリストは「中国メーカーの技術力とコスト競争力は欧州勢を脅かしている。関税障壁が設けられても、中国勢は欧州での生産拠点を拡大することで対応するだろう」と指摘する。BYDはすでにハンガリーに工場を建設中で、2025年末には稼働を開始する予定だ。

欧州のEV市場は2030年までに年間600万台規模に成長すると予想され、中国メーカーのシェアは10%を超える可能性がある。欧州自動車業界は岐路に立たされている。

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