桑名市がスマートウォッチで健康データ収集、産官学連携の実証実験
桑名市がスマートウォッチで健康データ収集の実証実験

三重県桑名市は今年から、電気・水道使用量や健康データなどを活用して市民のウェルビーイング(心身が健康で幸福な状態)の向上を目指す実証実験を進めている。様々なデータを掛け合わせた産官学による実証実験は全国でも珍しいという。

約3年間の実証実験

実証実験は今年2月から2029年1月までの約3年間行われる予定。市と中部電力は2024年、生活の質をデータを使って高める「スマートシティ」への転換を目指す包括連携協定を締結。今回の実証実験のデータ収集は、同協定に基づき、同社が担っている。

市によると、40歳以上か18歳以上の単身世帯などの条件で対象者を募り、30歳代から80歳代までの市民約100人が参加している。

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収集するデータと活用方法

電気・水道使用量のほか、中部電力が無償提供しているスマートウォッチを通して歩数や睡眠時間などの健康データ、地域活動への参加状況を収集する。データは同社や名古屋大学に提供される。参加者は専用の健康アプリを通じて生活データを把握できるほか、AI(人工知能)が改善点を教えてくれるという。

参加する市自治会連合会の梶充夫会長(75)は「日々の歩数や睡眠の質もわかり、自分の健康状態を把握できるのはうれしい」と話す。主婦伊藤京子さん(65)は「健康アプリのAIが睡眠時間が足りなかったとか、質が落ちていることも指摘してくれる。生活改善に役立つ」と理解を示す。

データ分析と今後の展望

データの分析を行う名古屋大大学院情報学研究科の浦田真由教授は「睡眠や運動、地域活動の参加状況を継続的に把握することで、健康状態の変化や孤立の兆候を早めに捉えられる可能性がある」と指摘する。

市は実証実験のデータを基に市民の健康チェックや生活改善、孤独・孤立対策に役立てたいとしている。

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