JCOM、八王子で日本遺産「桑都物語」巡る街歩きイベントを初開催
JCOM、八王子で日本遺産「桑都物語」街歩きイベント

JCOMは7月19日、東京都八王子市でまち歩きイベント「日本遺産 物語めぐり~八王子・桑都物語編~」を開催した。市内の小中学校が夏休みに入るタイミングもあり、歴史・文化をたどるデジタルスタンプラリーには多くの親子連れが参加した。

日本遺産「桑都物語」を巡る街歩き

JCOMは自社メディアの映像や地域密着イベントを通じて、日本各地の歴史・文化の魅力を発信している。2025年9月に文化庁と「日本遺産オフィシャルパートナーシップ」を締結。その第一弾として、市民参加型イベント「日本遺産 物語めぐり~八王子・桑都物語編~」が企画された。

イベントは、市内9か所の名所に設置されたスタンプスポットを巡り、デジタルスタンプを集める形式。集めたスタンプ数に応じて、ハンディファンや八王子の名産品などの景品が提供される。モデルコースとして、約2.3km(約1時間)のショートコースと約4.1km(約1時間半)のロングコースが用意された。

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スタートセレモニーと地域連携

八王子市の広場「えきまえテラス」では、午前10時にスタートセレモニーが行われ、美山町ささら獅子舞保存会による獅子舞演武が披露された。

JCOM上席執行役員東京総支社長の國分孝夫氏は「八王子市の歴史と文化をより深く知るきっかけとなるイベントを開催します。私たちは31年前からケーブルテレビ、インターネットなどのサービスを展開し、コミュニティチャンネルで地域情報を伝えてきました。昨秋の日本遺産オフィシャルパートナーシップ締結を機に、地元地域のさらなる魅力発信に努めていきます」と述べた。

八王子市役所日本遺産推進課の荒舩翔哉氏は「日頃から八王子市の魅力発信に努めていますが、まだ力不足は否めません。JCOM様をはじめ地域の皆さんと一緒に八王子を盛り上げていけたらと思います」と挨拶した。

細い路地に残る1200年の歴史

八王子市役所とJCOMは2025年秋から協議を始め、2026年春から具体的なイベント内容を詰めたという。荒舩氏は「八王子は多摩地域の中でも特に歴史のあるまちです。現在、八王子駅周辺は繁華街ですが、一本細い道を入ると古い言い伝えの残る神社や、何世紀も前の情景を感じさせるスポットが点在しています。今回のスタンプラリーではそういった箇所を散策いただけたら嬉しいです」と話した。

実際にスポットを巡ると、繁華街からわずか3分の路地裏に、759年創建の八王子最古「子安神社」が鎮座。安産や育児の神様として知られ、1200年以上の歴史に驚かされる。スタンプスポットのポスターにQRコードをかざすと、「桑都物語EPISODE 1」として八王子城跡にまつわる戦国時代のエピソードが表示された。

さらに徒歩5分、甲州街道近くには市守大鳥神社がある。天正18年(1590年)、この地が「八王子宿」と呼ばれた時代に市の守護神として創建され、毎年11月の酉の市には多くの参拝客が集まる。

織物文化と多摩織の体験

甲州街道を西に進むと、八王子繊維貿易館に到着。八王子は古くから養蚕と織物で栄え、明治32年(1899年)には八王子織物工業組合が設立された。この建物もスタンプラリーのスポットとなっている。

同日、八王子繊維貿易館2階講堂ではトークショーが開催され、荒舩氏が織物の歴史を解説。「織物の材料は糸で、糸の原料は蚕の繭です。当時の八王子には蚕のエサとなる桑の葉畑が広がり、『桑都』の呼び名がつきました。現在でも市内の学校では郷土学習の一環で蚕を育てる授業が行われています」と説明した。

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同館では伝統工芸士による「多摩織」の手織り体験も実施中。多摩織は八王子織物の集大成で、昭和55年(1980年)に通商産業省から伝統工芸品に指定された。

まちに秘められた物語を追う

午後の参加者に向け、荒舩氏は「神社がなぜここに建てられたのかを思いながら巡ると、まちに秘められたストーリーに気付けます。八王子の現在と昔を照らし合わせながら歩くと、より深い体験につながると思います」と呼びかけた。