国内最大のジュラ紀恐竜足跡70センチ、福島・南相馬で発見 竜脚類か
国内最大のジュラ紀恐竜足跡70センチ、福島・南相馬で発見

福島県南相馬市は22日、市内にある約1億6千万年前のジュラ紀後期の地層から、恐竜の足跡とみられる約70センチの化石を見つけたと発表した。同紀の竜脚類の足跡が国内で見つかるのは初めてで、他の種類を含め同紀で国内最大だという。

国内最大の足跡、竜脚類の可能性

市によると、国内で見つかったジュラ紀の恐竜足跡でこれまでもっとも大きかったのは、山口県下関で1993年に見つかった33センチ。今回はその約2倍あり、指の跡などから左の後ろ脚と見られる。恐竜は腰の高さが3メートルほどあったと推定される。

ブラキオサウルスのような長い首をもった竜脚類の恐竜が残した可能性があるという。

栃窪層で12個の足跡を発掘

化石は今年7月、南相馬市の北中部を南北に走る地層「栃窪層」で発掘された。足跡は7~8メートルの範囲に12個見つかり、このうち5個が竜脚類の可能性がある。

栃窪層ではこれまでも、絶滅したベネチテス類の植物や小型の足跡化石が見つかっていた。市は昨年度、県内外の専門家らによる調査チームをつくり、本格的に恐竜化石の調査を進めていた。

ジュラ紀後期の恐竜生息の解明へ

そもそも、国内の恐竜化石は白亜紀のものがほとんどで、より古いジュラ紀の化石は希少だ。調査チームの中心になった福島県立博物館の吉田純輝・副主任学芸員(35)は「今回の足跡を残した恐竜の種類について詳しい調査を進め、ジュラ紀後期に日本にどんな恐竜が生息していたのかを解明したい」としている。

発掘現場について市は化石の保存や安全性の問題から非公開にしているが、実物大のパネルを23日から南相馬市博物館に展示。来年度にはレプリカなどを作成し、詳しい成果を同博物館などで展示する予定だ。