日立製作所は28日、米新興企業アンソロピックの最新人工知能(AI)「クロード・ミュトス」を活用し、自社の製品やソフトウエアへの脅威を検証したと発表した。
この取り組みにより、不正アクセスなどの被害を想定したサイバー攻撃のシナリオ作成が、従来の数週間から数時間に短縮できた。さらに、システムの脆弱性を検出する精度が向上し、開発者の負荷が大幅に軽減されたという。
検証対象と今後の対応
日立はエネルギー分野をはじめとした100件以上の社会インフラ向けの事例を調査。検証を通じて、AIが大規模なソフトウエア解析を高速に実行できる一方、最終的な評価やリスク判断には人間の専門家が不可欠であることも判明した。
同社は検証結果に基づき、製品のアップデートを順次実施する方針だ。
ミュトスのアクセス権取得
日立は6月、インフラに対するサイバー攻撃対応を強化するため、国内の製造業で初めてミュトスのアクセス権取得を発表していた。ミュトスはセキュリティ上の脆弱性を見つけ出す能力が格段に高く、悪用防止のためアクセス権が限定されている。



