脳の疲れに甘いものは逆効果?東北大教授が勧める記憶力を高める飲み物
脳の疲れに甘いものは逆効果?東北大教授の記憶力アップ飲料

東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太氏は、脳が疲れたときに甘いものを摂る習慣が逆効果であると警鐘を鳴らす。著書『脳を休める!』(扶桑社新書)の中で、チョコレートや飴玉などの糖分が血糖値を急激に上下させ、脳の働きを阻害するメカニズムを解説している。同氏は毎朝、記憶力を高める飲み物として濃いめのコーヒーを愛飲しており、その効果を科学的根拠とともに紹介している。

脳疲労と糖分の誤解

集中して作業をした後、甘いものを欲する人は多い。しかし川島氏によれば、脳がエネルギー源とするブドウ糖は確かに必要だが、頭をフル回転させている時とぼんやりしている時とで糖の消費量に大きな差はないという。つまり、「頭を使ったから糖分が必要」というイメージは誤解である。ではなぜ甘いものが欲しくなるのか。それは血糖値の変動による一時的な満足感に過ぎず、長期的には脳にとって有害だと同氏は指摘する。

血糖値の乱高下が脳に与える悪影響

糖質の塊である甘いものを摂取すると、血糖値が急上昇した後、急降下する。この乱高下が脳の働きを不安定にし、集中力や記憶力の低下を招く。川島氏は「短期間で血糖値が乱高下するため、脳の働きにとっては逆効果になる」と述べ、脳にとって危険で一利もないと警告する。特に、仕事や勉強の合間に甘いものを頻繁に摂る習慣は、かえって疲労を悪化させる可能性がある。

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水や砂糖水より効果的な飲み物

川島氏が推奨するのは、濃いめのコーヒーである。同氏の研究では、コーヒーに含まれるカフェインが脳の覚醒度を高め、記憶力の向上に寄与することが示されている。実際、水や砂糖水と比較した実験で、コーヒーを飲んだグループは記憶テストの成績が有意に高かったという。さらに、コーヒーの香りや温かさが気分転換やリラックス効果をもたらし、疲労対策としても有効だと説明する。

日常に取り入れるためのアドバイス

川島氏は毎朝、濃いめのコーヒーを飲む習慣を続けている。ただし、砂糖やミルクを大量に加えると血糖値への影響が出るため、ブラックまたは少量のミルクで飲むのが理想的だ。また、コーヒーの摂取量は1日2~3杯程度に抑え、午後以降はカフェインの影響で睡眠を妨げないよう注意が必要。脳の健康を保つためには、食事全体のバランスも重要であり、糖質の過剰摂取を避け、タンパク質や脂質、ビタミンを適切に摂ることが求められる。

脳を休めるための総合的なアプローチ

川島氏は、脳の疲れを癒すためには甘いものに頼るのではなく、適度な休憩や睡眠、そして栄養バランスの良い食事が不可欠だと強調する。特に、コーヒーのように科学的に効果が証明された飲み物を日常に取り入れることで、記憶力や集中力を高め、疲労回復を促進できる。同氏の研究は、脳科学の観点から日常生活の小さな習慣が大きな差を生むことを示している。

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