長期間のセックスレスから、どうセックスを再開すればよいか。日本家族計画協会クリニック所長の北村邦夫氏が、プレジデントフィフティプラス誌上でアドバイスを寄せている。
セックスレスの定義と再開の難しさ
一般に、セックスレスとは、単身赴任や病気など特殊な事情がないにもかかわらず、セックスだけでなく、キスや裸で触れあうことが1カ月以上ないことを指す。1カ月はやがて3カ月、6カ月と自然に延びていく。間隔が開くほど、再開するのは照れくさくて面倒になるため、できるだけ早めに手を打つことが大切だという。
50代では約7割がセックスレスとされる。しかし、いきなりセックスを再開しようとするのは敷居が高すぎる。ゆっくりと段階を追って気持ちを盛り上げることが必要だ。
12段階の触れあい理論
セックスは男女の高度なコミュニケーション。英国の動物学者デズモンド・モリスは、そこに至るまでには「12段階の触れあい」があると論じている。
モリスによると、第1段階は「目から体」で、相手を観察していいなあと思うこと。第2段階は視線をぶつけあってお互いを異性として意識する「目から目」。第3段階は語り合う「声から声」。第4段階「手から手」、第5段階「腕から肩」、第6段階「腕から腰」と触れていって、第7段階でやっとキスをする「口から口」。その後も「手から頭」「手から体」「口から胸」「手から性器」へとステップを踏み、最後に「性器から性器」に至る。つまり、セックスまで至るのに何週間もかかるのは当たり前なのだ。
再開への具体的なステップ
はじめは2人の時間を極力つくって、映画やドライブを楽しむ。家でテレビを見るときは肩が触れあうくらいの位置に座って相手の呼吸を間近で感じる。爪を切ってあげて、マッサージしあうのもいいだろう。
大切なのは、恋愛時代に辿った道筋を再現すること。久しく途絶えていた笑いが2人の間に戻ってきたら成功だ。時には言い争いが起こるかもしれないが、喧嘩できる関係を回復したということ。まずはセックスにこだわらない触れあいの時間を楽しむことが重要だと北村氏は述べている。



