米Googleは8月4日(現地時間)から、ユーザー向けに「モバイルデバイスにおけるGoogleアシスタントのサービス提供終了について」という通知メールの配信を開始した。日本でも配信されている。
対象デバイスと今後のスケジュール
対象はモバイルデバイスと、スマートフォンとペア設定したデバイス。具体的には「Wear OS」搭載スマートウォッチ、「Gemini」対応のヘッドホンやイヤフォン、スマートフォンから投射する「Android Auto」の車載システムが含まれる。9月4日からGoogleアシスタントへのアクセス権の削除を開始し、すべてのユーザーに適用されるまでには数週間かかる見込みという。
削除後の影響と例外
削除が適用されると、スマートフォン、タブレット、ペア設定したデバイスで、Googleアシスタントを使ったり、Geminiから切り替え直したりすることはできなくなる。今はまだ「Googleアシスタント」か「Gemini」かを選択可能だ。
なお、Geminiの最低要件を満たさない端末や、Geminiが提供されていない地域では、引き続きGoogleアシスタントを利用できる場合がある。2025年3月の発表時点では、「Android 9」以前でRAMが2GB未満の端末が例外として挙げられていた。
Googleアシスタントの歴史
Googleアシスタントは、2016年5月の「Google I/O」で発表され、同年秋に初代「Pixel」とスマートスピーカー「Google Home」に搭載された。2012年提供の「Google Now」の後継に当たり、通知型の情報提示から対話型のアシスタントへと役割を広げた。2017年2月にはPixel以外のAndroid端末にも対象を拡大。日本語版は同年5月29日、「Android 6.0」以上のスマートフォン向けに提供が始まった。
Geminiへの移行
一方、Googleは2023年10月に「アシスタント with Bard」を発表し、2024年2月には「Bard」を「Gemini」に改称。以降、Androidのアシスタントを段階的にGeminiへ置き換えてきた。スマートスピーカーやディスプレイ向けも2025年10月から「Gemini for Home」への移行が始まっており、今回のモバイル向け終了で約10年の歴史に区切りが付くことになる。
Googleは2025年3月、モバイル向けGoogleアシスタントを2025年中にGeminiへ移行すると予告していたが、同年12月に移行作業が2026年にずれ込むと説明していた。
自動車や他デバイスへの影響
「Google ビルトイン」を搭載した自動車では、Googleアシスタントは9月4日以降も引き続き機能する。また、今回の通知は「Google Home」や「Google TV」デバイスには影響しないという。



