生成AIの台頭により、インターネット検索に地殻変動ともいえる変化が生じている。企業のWebサイトやニュースサイトなどは、AIにいかに引用されるかがポイントになってきた。AI検索結果によって、サイトの「ゼロクリック」という事態も発生。AIによる引用にコンテンツを最適化させる対応策である「GEO=Generative Engine Optimization」へのシフトが急務となりそうだ。
SEOからGEOへ、検索行動の激変
インターネットではこれまで、米Googleなどの検索エンジンに最適化される対応技術である「SEO=Search Engine Optimization」を常道として、アクセス数を獲得し、認知度やネット広告収入を果たしてきた。
SEOはGoogleなどによる検索結果を利用者のPC画面結果の上位にすることが目的で、コンテンツに記載する見出しや文章に利用者の注目が集まるようにキーワードを選択する。SEO対策の専門業者もあり、サイトの内容分析などでアクセス数を伸ばす検索最適化を実施している。
SEOに代わって急速に注視されているのがGEOだ。米国のChatGPTやGemini、Googleの「AI Overviews」といった生成AIの急速な普及により、インターネット利用者の情報収集行動が激変していることが背景にある。
生成AIの検索利用率は52.3%に急上昇
ネット広告大手のサイバーエージェントの研究分析機関である「GEO Lab.」(GEOラボ)が発表した「生成AIのユーザー利用実態調査」(2026年8月)によると、生成AIでの検索利用率は52.3%に到達し、初めて過半数に達した。同調査が始まった2025年5月時点の21.3%から、わずか1年3カ月で31ポイントも急上昇している。
全体の検索では、従来のキーワード型検索エンジンの利用率(86.9%)は依然として高いものの、2025年5月時点の91.9%から減少傾向に転じている。AIはすでに、検索エンジンに次ぐ「第二の検索プラットフォーム」になっている。