2026年10月13日から16日まで、幕張メッセでデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」が開催されている。電通グループ横断のクリエイティブR&D組織「Dentsu Lab Tokyo」は、今回の展示で「Playful Transformation」をテーマに、新しい感覚やコミュニケーションを生み出す研究成果を紹介した。
犬型ロボットによる「最高に気持ち良いお手」
展示された研究の一つが、犬型ロボットによる「最高に気持ち良いお手」だ。この研究は、ロボットが人間に対してファンサービスを行うように振る舞うことで、便利さや作業効率とは異なる価値を生み出せるかを探るという内容だ。
ロボットには画像認識技術が搭載されており、近くにいる人を認識すると、その方向に顔を向け、目線を合わせようとする。さらに、人が手を差し出すと、その手を認識。手のひらの中央を目指して、そっと前脚を乗せるように動作する。
ファティックコミュニケーションへの着目
単に人の手を検知して前脚を動かすだけでなく、相手の方向を向き、目を合わせ、手の位置に合わせて動作することが特徴だ。この研究では、会釈や視線、仕草などによって人間関係を円滑にする「ファティックコミュニケーション」に着目している。言葉を交わさなくても、ロボットが人にささやかな反応を返すことで、親しみや愛着が生まれる可能性を探っているという。
開発チームが目指しているのは、人間がロボットの動作を単なる機械的な反応として受け取るのではなく、自分に向けられた行動として感じられる体験だという。
来場者のフィードバックを反映したライブ開発
今回の展示では、来場者から得られたフィードバックを参考に、その場でプログラムなどを調整する「ライブ開発」も実施した。展示期間中も動作を改善し、より自然で心地良いお手を目指したという。