生成AI/ChatGPT研究家の池田朋弘氏(Workstyle Evolution代表取締役)は、国産AIが最強AIとされる海外製モデルと比較して、コストを10分の1に抑えながら同等の性能を発揮できる場面があると指摘する。同氏は「高いコストを払い続ける必要は本当にあるのか」と問いかけ、ビジネスにおける国産AIの有効活用を提案している。
国産AIのコスト優位性
池田氏によれば、現在主流の海外製AI(例:OpenAIのGPT-4など)は高性能だが、利用コストが高額になりがちだ。一方、国産AIは開発コストやライセンス料が低く、特に日本語処理に特化したモデルでは、タスクによっては海外製と同等の精度を達成できるという。同氏は「国産AIは、コストパフォーマンスに優れており、特に予算が限られた中小企業やスタートアップにとって有力な選択肢となる」と述べている。
ビジネスで国産AIが活躍する場面
具体的には、顧客サポートの自動応答、社内文書の要約、データ分析の補助など、日常的な業務において国産AIの導入が効果的だ。池田氏は「翻訳やクリエイティブな文章生成では海外製に劣る部分もあるが、定型業務や日本語のドキュメント処理では十分な性能を発揮する」と解説する。また、セキュリティ面でも、データを国内サーバーで処理できる国産AIは、機密情報を取り扱う企業にとって安心感があると強調する。
最強AIとの使い分けが鍵
池田氏は、すべての業務を国産AIで代替する必要はなく、用途に応じて海外製と使い分けることが重要だと指摘する。「最強AIは創造性や複雑な推論が必要な場面で真価を発揮するが、コストが許容範囲でない場合は国産AIで十分なケースが多い」と述べ、企業が自社のニーズに合わせて適切なAIを選択するようアドバイスしている。
今後の展望
国産AIの開発は近年急速に進んでおり、特に日本語に特化したモデルの精度向上が顕著だ。池田氏は「今後、国産AIがさらに進化すれば、コスト面だけでなく性能面でも海外製に追いつく可能性がある」と予測する。ビジネスパーソンは、最新のAI動向を常に把握し、自社の業務に最適なソリューションを選択することが求められる。



