トヨタの水素エンジン開発、次世代FCVで航続距離800km達成へ
トヨタ水素エンジン、航続800kmへ

トヨタ自動車は、次世代燃料電池車(FCV)の開発において、航続距離800kmを達成する方針を固めた。これは現行のMIRAI(約650km)から約23%の向上に相当する。同社は水素エンジン車の開発も並行して進めており、2025年以降の市場投入を目指している。

水素エンジン車の開発状況

トヨタは水素エンジン車について、燃焼効率の向上とコスト低減が課題としている。現在、水素エンジンはガソリンエンジンと比較して熱効率が低く、航続距離が短い。しかし、同社は「水素エンジンはカーボンニュートラル実現の重要な選択肢」として開発を継続。2023年にはスーパー耐久シリーズに水素エンジン搭載のGRカローラを投入し、実証実験を進めている。

次世代FCVの技術革新

次世代FCVでは、燃料電池スタックの小型化・高性能化により、航続距離800kmを実現。また、水素タンクの容量増加と軽量化も図る。トヨタは「2030年までにFCVのコストを現行比で半減する」目標を掲げており、量産効果による価格低減も見込む。

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市場投入と競争環境

トヨタは2025年以降に次世代FCVを投入し、2030年には年間10万台の販売を目指す。一方、ホンダやヒョンデなど競合他社もFCV開発を加速。特に中国市場では、商用車を中心にFCVの需要拡大が見込まれる。トヨタは「水素社会の実現には、政府の支援とインフラ整備が不可欠」としている。

水素インフラ整備の課題

日本国内の水素ステーションは現在約170カ所にとどまり、普及の障壁となっている。経済産業省は2030年までに1000カ所の整備目標を掲げるが、設置コストや運営コストの高さが課題。トヨタは「水素エンジン車とFCVの両輪で、需要を喚起していく」と述べている。

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