棋聖戦第5局、おやつタイムで一力棋聖は「喜久福」、芝野十段は「3色餅」を堪能
第50期棋聖戦七番勝負第5局は、2026年3月12日に対局2日目午前のおやつの時間を迎えました。挑戦者の芝野虎丸十段と防衛者の一力遼棋聖が、それぞれ異なる和スイーツを選び、緊張感漂う盤上の戦いの合間に一息つきました。
一力棋聖は若者に人気の「喜久福」、芝野十段は食べ応え満点の「3色餅」
一力棋聖が注文したのは、若者を中心に幅広い層から支持されている喜久水庵の「喜久福」です。一方、芝野十段は「3色餅」を選択。この3色餅は、ずんだ、くるみ、ゴマの3種類の餡がたっぷりとかけられた、ボリュームたっぷりの一品です。
それぞれの餡には個性があり、ずんだは優しい甘さ、くるみは落ち着いた甘さ、ゴマは濃厚な甘さが特徴で、あっという間に食べられる軽さも持ち合わせています。芝野十段は、提供されるやいなや箸を手に取り、すぐに味わい始めました。まるで、盤上の大石を仕留めに行く前の腹ごしらえといった様子です。
芝野十段の封じ手に一力棋聖が長考、解説の河野臨九段が難しさを指摘
おやつタイムの前後では、芝野十段が封じ手として指した黒101への対応に、一力棋聖が長考に入りました。参考図では、白1が自然な応手と見られますが、黒2以下で眼を取りに来られると、大石を生き残らせるのは非常に困難に見えます。
しかし、解説を務める河野臨九段は、この局面の複雑さを次のように分析しています。「黒2などと受けると、白5のワリコミなどの味が生じます。白7に黒8と受けると、白9で突破されてしまう危険性があります。黒も味の悪さを解消しながら、どうやって眼を確保するかが難しいポイントですね」と述べ、双方にとって厳しい戦いが続くことを示唆しました。
この棋聖戦第5局は、盤上の駆け引きだけでなく、おやつ選びにも選手の個性が表れる一幕となりました。対局はまだ続き、今後の展開が注目されます。



