棋聖戦前夜祭で芝野十段が「牛タンと温麺」を披露!仙台で震災15年を追悼し熱戦へ
一力遼棋聖と芝野虎丸十段が激突する第50期棋聖戦七番勝負第5局の前夜祭が、対局前日の3月10日夜に仙台市内のホテルで開催されました。囲碁ファンや関係者が集まる中、東日本大震災から15年を迎える節目の地・仙台での対局を前に、まずは出席者全員で震災の犠牲者に黙とうを捧げ、厳かな雰囲気で幕を開けました。
地元中学生が花束贈呈、一力棋聖との絆も
前夜祭では、今年度の小・中学校囲碁団体戦全国大会で東北勢として初の優勝を果たした仙台市立第一中学校のメンバー、水田理穂さんと紗菜さん姉妹が両棋士に花束を贈呈しました。地元で囲碁を学ぶ2人は、一力棋聖の活躍に大きな刺激を受けているといいます。過去には一力棋聖から指導碁を受けた経験もあり、妹の紗菜さんは「こういう場面で切り込んだ方がいいよ」と攻めのアドバイスをもらったことを明かしました。
紗菜さんは「今回の対局でも、一力棋聖がどうやって攻め込むか、攻撃的な碁を見てみたいです」と期待を込めて語り、地元の若い棋士たちがプロの戦いを熱心に観戦する様子が印象的でした。
芝野十段がサービス精神で昼食を発表
恒例の両棋士の決意表明では、芝野虎丸十段がサービス精神旺盛な発言で会場を沸かせました。芝野十段は「1日目の昼食は牛タン、2日目は温麺と宮城の名物を頼み、おやつも仙台名物を取り入れました。対局でも2日間、お楽しみいただけるよう頑張りたい」と昼食の注文を発表。前日のインタビューでは「いい碁を打って元気を届けたい」と語っていた芝野十段ですが、この軽妙な挨拶に会場は笑顔に包まれ、緊張感の中にも和やかな空気が流れました。
一力棋聖が地元での対局に意気込み
地元・仙台での対局となる一力遼棋聖は、力強い決意を表明しました。一力棋聖は「仙台での棋聖戦は4年連続となるが、3月に対局するのは今回が初めてです。今日、荒浜小学校を訪ねて、改めて震災15年の節目に地元で対局できることの意義深さを感じました。ベストを尽くしたい」と語り、震災からの復興を遂げた地元での戦いに特別な思いを寄せていることが伝わります。
立会人も見どころを解説、熱戦へ期待高まる
前夜祭では、立会人の張九段と河野九段も登壇し、対局の見どころを語りました。両棋士の戦術や心理戦に注目が集まる中、張九段は「序盤の駆け引きが鍵になる」と指摘し、河野九段は「中盤での攻防が勝負を分けるだろう」と予想。関係者やファンからの期待の声も多く、注目の対局が11日午前9時から始まることへの興奮が高まっていました。
震災から15年を迎える仙台で行われるこの一戦は、単なる囲碁の勝負を超え、復興の地から元気を発信する象徴的な意味合いも帯びています。両棋士が地元の名物を味わいながら、最高のパフォーマンスを披露することを約束し、前夜祭は盛会のうちに閉幕しました。



