大阪マラソン2026、愛と挑戦の物語が感動を呼ぶ
大阪マラソン2026、愛と挑戦の感動物語 (22.02.2026)

大阪マラソン2026、多様な思いを胸にランナーが駆け抜ける

2月22日、大阪市内で「大阪マラソン2026」(読売新聞社共催)が開催され、府内外から多くのランナーが参加し、ゴールの大阪城公園を目指して熱戦を繰り広げました。この大会では、単なる競技を超え、家族愛や社会貢献、人生の挑戦など、深い思いを抱えた参加者たちの物語が光りました。

妻の脳腫瘍を励ます夫のランニング

守口市の会社経営者、上田克彦さん(56)は、脳腫瘍を発症した妻・孝子さん(57)を励ましたいとの思いを胸に、大会に挑みました。上田さんは、30歳だった2000年に孝子さんと結婚し、健康維持のためにランニングを始め、ハーフマラソンからフルマラソンへとステップアップしてきました。これまで、大阪マラソンでは孝子さんが応援に駆けつけ、一緒に帰宅するのが恒例でした。

昨年5月、孝子さんに悪性の脳腫瘍(グレード4)が見つかり、手術で一命を取り留めたものの、筋力低下により自力での外出が難しい状態が続いています。家事を担うようになった上田さんは、大会参加を悩みましたが、自分が前を向いて走ることで妻に元気を与えたいと考え、笑顔でゴールすることを約束しました。

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レースでは、5時間を切ってゴール。いつもより早く苦しくなりましたが、走り抜け、ゴール後には孝子さんに電話で結果を報告。「しんどかったが、笑顔でゴールできた。特別ではなくいつものゴール。これからも妻との日常を大切にしていきたい」と語り、温かい笑顔を見せました。

視覚障害者を支える伴走者の決意

堺市西区の鉄道会社社員、神崎佑也さん(41)は、ブラインドマラソンの伴走者を目指して参加しました。学生時代に陸上部で長距離種目に打ち込んだ経験を活かし、社会人になってからフルマラソンに挑戦。2024年秋、職場の関係者からブラインドマラソンの練習会に誘われ、昨年3月に初参加しました。

神崎さんは、職場で視覚障害者を介助する機会が多く、関連資格も取得しており、「仕事や趣味の経験が両方いきるなら」と意欲を燃やしています。練習会では、視覚障害者のランナーに喜んでもらえる充実感を感じる一方、安全確保のためには伴走者自身の走力向上が不可欠だと実感しました。

今回の大会では、インフルエンザからの回復直後ということもあり、目標の3時間30分には及ばず3時間51分で完走。悔しさをにじませながらも、「より多くのランナーに伴走し、走る機会を作ってあげたい」と語り、短い距離から伴走に挑戦し、将来的なフルマラソン伴走を目指す決意を新たにしました。

脳腫瘍を克服し、挑戦の大切さを伝えるランナー

池田市の山口博史さん(45)は、2017年に脳腫瘍を発症し、大阪市内の病院で腫瘍切除手術を受けました。入院中、病院沿いの道路を走る大阪マラソンのランナーたちが苦しみながらも笑顔で走る姿を見て、元気をもらい、「自分もその心境を味わってみたい」と大会出場を目標に掲げました。

手術は成功しましたが、治療の影響でホルモン分泌に問題が生じ、現在も薬の服用が必要です。そんなハンディキャップを抱えながらも、自分がベストタイムで走りきることで、監督を務める箕面自由学園高校(豊中市)の野球部員に、大きな目標に挑戦する大切さを伝えたいと考えました。

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レースでは、季節外れの気温の高さから脱水症状を起こし、脚がけいれんする困難に直面しましたが、駆けつけた野球部員や家族からの声援に支えられ、自己ベストに迫るタイムで走りきりました。「入院していた時は、フルマラソンを完走することは夢にも思わなかった。諦めない大切さが伝わっていたらうれしい」と語り、挑戦の姿が部員に勇気を与えたことを強調しました。

大阪マラソン2026は、単なるスポーツイベントではなく、愛や支援、人生の再生を象徴する舞台となり、参加者たちの熱い思いが多くの感動を生み出しました。