ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが閉幕 日本勢は銀3個・銅1個を獲得
第14回冬季パラリンピックのミラノ・コルティナ大会は、3月15日(日本時間16日未明)にイタリア・コルティナダンペッツォのコルティナ・カーリング五輪競技場で閉会式を実施し、幕を下ろしました。6日に開会した障害者による雪と氷のスポーツの祭典は、10日間にわたる熱戦の末に終了しました。
過去最多の規模で開催 新規参加国も登場
国際パラリンピック委員会(IPC)の発表によると、今大会には過去最多となる55の国と地域から611人の選手が参加し、6競技・79種目で競い合いました。女子選手の数も、前回北京大会の136人を上回る160人が出場し、史上最多を記録しました。
特に注目されたのは、冬季大会初出場を果たした5カ国の選手たちです。エルサルバドル、ハイチ、モンテネグロ、北マケドニア、ポルトガルが初めて冬季パラリンピックの舞台に登場しました。ブラジルは冬季大会で初のメダルとなる銀メダルを獲得するなど、新たな歴史を刻みました。
日本選手団の活躍 銀3個・銅1個を獲得
前回2022年北京大会で金4個、銀1個、銅2個のメダルを獲得した日本勢は、今大会では銀メダル3個、銅メダル1個の成績を収めました。
銀メダル獲得者は以下の通りです:
- アルペンスキー女子座位の村岡桃佳選手(トヨタ自動車)がスーパー大回転と大回転で2位
- スノーボード男子大腿障害の小栗大地選手(SCSK)がバンクドスラロームで2位
村岡選手はこれで通算11個目のメダルを獲得し、冬季パラリンピックにおける日本選手最多メダル記録を更新しました。
銅メダルは、アルペンスキー男子座位の鈴木猛史選手(37歳、カヤバ)が回転種目で3位に入賞し、獲得しました。
ロシアの12年ぶり代表参加と国際的な反応
今大会では、ウクライナへの侵攻を続けるロシアと同盟国のベラルーシが、国の代表としての参加が容認されました。ロシア選手が国を代表する形でパラリンピックに出場するのは、2014年ソチ冬季大会以来12年ぶりのことです。
金メダルを獲得した種目ではロシア国旗が掲揚され、国歌も流れましたが、ドイツやチェコなどの選手の中には、表彰式後にロシア選手との記念撮影を避ける動きも見られました。
ウクライナのパラリンピック委員会は、選手の家族が客席に向かう際に国旗や伝統的な柄の衣装を明確な理由なく取り上げられたとして、抗議声明を発表する一幕もありました。
大会の放送と視聴記録
IPCによると、大会の様子は126カ国で放送され、パラリンピックのYouTubeチャンネルの動画再生回数は3月14日朝の時点で4億1400万回を超えました。これらの数字はいずれも過去最多となり、冬季パラリンピックへの世界的な関心の高まりを示しています。
閉会式と次回大会への期待
閉会式では、車いすカーリングの小川亜紀選手とスノーボードの小須田潤太選手が日本の旗手を務めました。IPCによれば、開会式では7カ国が政治的な理由で不参加でしたが、閉会式に同じ理由で参加しないという連絡はなかったとのことです。
次回の冬季パラリンピックは2030年、フランスのアルプス地域で開催されることが決定しています。世界中のパラアスリートたちが再び雪と氷の舞台で競い合う日が待ち望まれています。



