新宿でウィシュマさん収容死5年追悼 市民団体が真相究明と入管改革を訴え
名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が亡くなってから5年となる6日、外国人支援団体「BOND(バンド)」のメンバーらが、JR新宿駅南口で追悼アクションを実施しました。参加者たちはウィシュマさんの死を悼み、1分間の黙とうを捧げた後、真相究明と再発防止を強く訴えました。
追悼アクションで人権尊重を求める声
追悼アクションでは、参加者が「国の管理する施設で人が亡くなったことは、外国人だけの問題ではない」と強調し、入管庁に対して人権と人命を最優先にした制度への改善を求めました。また、出入国在留管理庁が昨年5月から実施している非正規滞在者の強制送還を強化する「ゼロプラン」について、「帰れない事情のある人を病気でも強制送還しており、同様の悲劇が繰り返されかねない」との批判の声も上がりました。
ウィシュマさんの死と訴訟の経緯
ウィシュマさんは2017年に留学の在留資格で来日しましたが、交際相手からの暴力などが原因で日本語学校に通えなくなり、在留資格を失いました。2020年8月に名古屋入管に収容され、2021年1月ごろから体調が悪化し、同年3月6日に亡くなりました。妹らは国を相手に、「姉の死は必要な治療を怠ったため」として損害賠償を求める訴訟を続けています。
市民団体の継続的な取り組み
BONDメンバーの降旗恵梨さん(25)は、「5年たってもウィシュマさんの死の責任の所在が明らかになっていない」と指摘し、「事件のことは決して忘れないし、命日をきっかけに入管の問題を考えてほしい」と語りました。この追悼アクションは、ウィシュマさんの死を風化させず、入管制度の課題を社会に問いかける重要な機会となっています。
ウィシュマさんの収容死は、日本の入管政策における人権問題を浮き彫りにし、国内外から注目を集めています。市民団体は今後も真相究明と制度改善を求める活動を継続していく方針です。



