【富山】30年ぶりプロ野球オールスター、両軍計36安打の乱打戦に約2万人興奮、地元出身岩城投手が凱旋登板
30年ぶりオールスター、乱打戦に約2万人興奮 地元岩城投手が凱旋登板

プロ野球オールスターゲームが29日、30年ぶりに富山市民球場で行われ、約2万人(1万9158人)の観客がスターたちの活躍に酔いしれた。両軍で計36安打、5本塁打が飛び出す乱打戦は全セが制したが、県立富山商業高校OBの埼玉西武ライオンズ・岩城颯空投手(22)が凱旋登板し、地元ファンから大きな声援を浴びた。

地元・岩城投手が凱旋登板

岩城投手は九回にマウンドに上がると、球場は大歓声に包まれた。巨人の坂本勇人選手らに安打を許すも、後続をダブルプレーに打ち取るなどで無失点で抑えきった。

岩城投手の父・勝さん(47)はバックネット裏で観戦。「この大舞台に出ていることがすごい。直球で勝負し、楽しんで試合をしていた。まだ1年目なので、良い選手と触れ合えたことを糧にしてほしい」と感慨深げだった。西武のユニホームを着ていた富山市の会社員の男性(39)は岩城投手の投球に「良い球で併殺打に打ち取りすごかった」と感激していた。

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中高生も活躍

試合前、グラウンドでは中高生が球場を盛り上げた。国歌演奏は富山商業高校の吹奏楽部2、3年生53人が演奏。指揮した顧問の小西衛教諭(47)は「生徒は楽しみながら、堂々と演奏してくれた」とねぎらった。打楽器を担当した黒川真衣部長(17)は「大勢の人に聴いてもらえてうれしかった。降ってくるような拍手に気分が上がった」と語った。

新川高校女子野球部1年の囲きらりさん(16)と監督の今方杏香さん(26)は「ボールガール」として参加。選手らが打ったファウルボールや出塁した選手の防具を回収し、走り回った。

始球式には能登半島地震からの復興支援の一環として、氷見市立北部中学校の野球部員たちが招かれた。投手は3年生の山崎幹太君(14)が務め、18人の部員全員が守備位置についた。山崎君は力強く高めの直球を投げ、球場からは大きな拍手が送られた。「この経験を生かして、より一層野球を頑張る」と意気込んだ。

ファンの興奮

本塁打が量産された試合展開にファンらは大興奮。初めてプロ野球を球場で観戦した射水市の女子小学生(10)は「連続本塁打がすごかった」と目を丸くした。約40年間読売巨人軍を応援している富山市の会社員の男性(54)は「本当に面白い試合を目の前で見られて幸せ」と紅潮した顔で話した。一塁側内野席で観戦した滑川市の会社員の男性(34)は「世代が近いソフトバンクの柳田悠岐選手の本塁打が最高だった。一生忘れられない思い出です」と語った。富山市の介護職の男性(44)は「チーム関係なく応援が盛り上がり、お祭りみたいでいい試合だった」と笑顔を見せた。

パブリックビューイングも盛況

富山市総曲輪のグランドプラザではパブリックビューイング(PV)が行われ、大勢の市民らが熱い声援を送った。PVには元ヤクルトの宮本慎也さん、富山市出身の落語家・三遊亭良楽さんらも来場。集まった約500人の野球ファンらとともに試合を観戦した。

宮本さんは自身が出場したオールスターゲームを振り返り、「初めて出場できたときは、とてもうれしかった」と懐かしんだ。三回、阪神の佐藤輝明選手と中日の細川成也選手が連続で本塁打を放つと観客は大きな歓声を上げ、ソフトバンクの柳田悠岐選手の本塁打に拍手が送られた。九回に岩城投手が登板すると「岩城!」と名前を呼び、大きな拍手を送っていた。東京都から来た団体職員の男性(23)は「みんなで見るのは、盛り上がって面白い」と笑顔を見せた。

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