負ければ終わりの崖っぷちで、日本ハムを救ったのは達孝太だった。クライマックスシリーズ(CS)第1ステージで、達が6回3安打無失点、7三振の好投を見せ、自身CS初勝利を挙げた。打線は五回に野村の決勝二塁打で先制し、1-0で西武を下した。
立ち上がりから波に乗る
この日の初球は149キロだった。「(思ったよりも球速が出ず)ちょっとあれって思った」。不安が脳裏をよぎるが、ここで開き直れるのも成長の証しだ。カナリオ、平沢大河を連続三振に仕留め、「まあ三振が取れたのでいいのかな」と波に乗った。
ピンチもしのぎ、CS初白星
五回無死一、二塁のピンチも後続を抑え、得点を許さない。6回を3安打無失点。7三振を奪って、自身、CSでの初白星を手に入れた。
4年目の昨季は自己最多の8勝を挙げ、今季は伊藤、北山と並ぶ「3本柱」として期待された。しかし、4月末から5連敗するなど、結果がでない。6月中旬には中継ぎへの配置換えも経験した。7月末に先発復帰したが、レギュラーシーズンは5勝8敗2セーブ、防御率2.96に終わった。
大舞台での快投に冗談も
大舞台での快投に、試合後は「これで3勝分くらいプラスして(評価して)欲しい」と冗談を飛ばしてみせた。今季の悔しさを決して無駄にはしない。そんな気持ちを込めた89球だった。
新庄監督は「サインミス、走塁ミス、ミスが5個。本当によう勝ったわ。達君が早い回で降りずに投げてくれたのが、でかかったですね」と話した。
野村は五回に自身、CS初安打となる決勝二塁打を放つ。「結構チャンスをつくって、なかなか点が取れてなくて、お互いに良い流れではなかった。先に点が取れて良かった。先制点はすごく大事。よかったです、本当に」と振り返った。
万波は七回の守備で右邪飛を好捕。「フェンスを怖がらずに思い切っていけた。もう勝つ以外になかったし、先発投手が踏ん張ってくれた。勝てたので良かった」と語った。