来季から巨人を指揮する松井秀喜新監督(52)は23日に行われた記者会見で、チームの理念や哲学に立ち返りつつ、選手の成長を促す環境作りに意欲を示した。「常勝巨人」の構築に向け、来季入団する新人を含めた若手育成への決意も語った。
ドラフト4位まで高校生指名、育成に「全振り」
22日のドラフト会議で、巨人は4位まで立て続けに将来性豊かな高校生を指名した。世代交代の過渡期とあって、松井新監督は「来年の戦力という意味では(私に)お構いなしに育成に『全振り』して、とてもすがすがしい気持ち」と苦笑しつつ、「数年後素晴らしいドラフトだったという形になるように。それは私にも責任がある」と覚悟をにじませた。
ドラフト1位で交渉権を獲得した織田翔希投手(18)(神奈川・横浜高)については「世界一の投手になれる可能性のある選手と、もしかして共演できるかもしれないというチャンスをいただいた」とした上で、「巨人には巨人にしかない素晴らしい環境がある。球団が色々なプランを考え、彼に一番いいものを考えていくと思う」と期待を口にした。
背番号90に込めた思い、ヤンキースでの経験
背番号90について、松井新監督は「現役時代の55番をつけてしまうと、自分自身も、当時を知るファンの皆さんも、何か昔のノスタルジーに浸る感じになってしまうのではないかという気持ちがあった。現役最後は米国で『35』をつけていた。足すと『90』だなと。いくつかの要素で選ばせていただいた」と説明した。
ヤンキースで育成業務に携わった経験については、「ヤンキースのマイナーリーグの指導者たちは朝から晩まで仕事をして、また選手たちと一緒にバスに乗って次の場所に揺られていく。あの姿をこれからの自分の仕事のエネルギーにして進んでいきたい」と語った。コーチ人事については「球団の方とこれから話し合って決めたいと思うが、現時点で1人だけ声をかけている。それ以外はまだ何も決まっていない」と明かした。
30日から秋季練習で本格始動
松井新監督は、30日の秋季練習から本格始動する。