千葉ロッテマリーンズの角中勝也外野手(39)が20日、今季限りでの現役引退を表明した。この日のソフトバンク戦に8番・指名打者で先発出場し、4打数無安打に終わった。試合後、ファンに向けて「必死にやってきた。思い残すことはない」とあいさつした。
引退の決断、きっかけは恥ずかしい三振
角中は今季7月3日に1軍昇格し、4日の今季初打席で安打を記録したが、その後は不振に陥った。途中出場した11日のオリックス戦で2打席連続空振り三振を喫し、「恥ずかしい三振だった」と引退を決断したという。角中は「一昔前なら最後の球は弾丸ライナーで一塁側にファウルでも打っていた。それが(バットに)当たらなかった。もう無理かなと思った」と振り返った。
「野球が楽しい」という感情が芽生えたからこそ
角中は精神的にも変化があったと語る。「野球が楽しい、好きという感情が昨年くらいから芽生えてきた。野球をやるのが歯磨きより当たり前だった自分からすれば、それは違うと思った。そこから引退を意識するようになった」。長年当たり前のように取り組んできた野球に対して、初めて「楽しさ」を感じたことが、逆に引退を考えるきっかけとなった。
独自の打撃スタイルで首位打者に輝く
角中は石川県出身。日本航空二高(現日本航空石川高)から四国アイランドリーグの高知を経て、2006年秋の大学・社会人ドラフト7巡目でロッテに入団した。追い込まれたら足を上げずにノーステップ打法に変更するなど、独自の打撃スタイルを確立。2012年と2016年に首位打者に輝き、独立リーグ出身者として初のタイトル獲得となった。
通算成績とプロフィール
身長180センチ、体重85キロ。右投げ左打ち。通算1345安打、70本塁打、564打点(20日現在)。ロッテ一筋20年の現役生活に幕を下ろす。



