京都教育大野球部、選手13人で「旋風」 7年ぶり1部復帰へ
京都教育大野球部、選手13人で旋風 7年ぶり1部復帰

13人の選手が起こした奇跡

この春の大学野球で、一つの“旋風”が巻き起こった。国立の京都教育大学硬式野球部が、京滋大学リーグ2部で優勝し、2019年以来7年ぶりの1部復帰を果たしたのだ。特筆すべきはその選手数——わずか13人。10戦無敗の「完全優勝」を飾った。いったいどのようなチームなのか。

京都市伏見区にある京都教育大学のキャンパスには、「硬式野球部 1部昇格」と記された誇らしげな立て看板が掲げられている。しかし、その看板の最下部には悲痛な訴えも記されていた。「部の存続の為にも入部してください」——。

教員養成の小規模大学が抱える課題

京都教育大学は教員養成の単科大学で、教育学部生は約1300人(2025年5月現在)と小規模だ。野球部は1904年に創部され、1985年秋のリーグ戦で優勝、1998年には全日本選手権で8強入りした実績を持つ名門である。しかし近年は、入れ替え戦のあるリーグで1部昇格と2部降格を繰り返してきた。

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6月中旬の平日、夕方のグラウンドに集まった選手は1年生と4年生の計9人。2年生は部員ゼロで、3年生は教育実習中だった。捕手の宗岡侑弥主将(4年)は「人数は少ないけど基礎にフォーカスできると思うので、しっかりやりましょう」と呼びかけ、練習が始まった。

卒業生監督と少人数の強み

チームを率いるのは卒業生の監督。少人数だからこそ、基礎練習に徹底的に時間を割くことができる。選手一人ひとりが複数のポジションをこなし、互いにカバーし合うチームワークが勝利を支えた。部の存続をかけた戦いの中で、選手たちは「自分たちが結果を出さなければ」という強い覚悟で臨んだ。

京都教育大の1部昇格は、単なるスポーツの勝利にとどまらない。教員養成大学として、教育実習と両立しながら部活動を継続する難しさの中で、限られたリソースを最大限に活用した成果と言える。

今後の展望と部存続への課題

2019年以来の1部復帰を果たしたものの、部の存続には継続的な部員確保が不可欠だ。大学側も入部促進のための施策を検討している。少人数ながらも伝統を守り、新たな歴史を刻もうとする京都教育大野球部の挑戦は続く。

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