熱中症対策に冷感ポンチョや氷水ミスト…甲子園アルプス席の応援団も工夫
熱中症対策に冷感ポンチョや氷水ミスト、甲子園アルプス席

22日に決勝を迎える第108回全国高校野球選手権大会では、暑さへの対処が大きな課題となっている。甲子園球場(兵庫県西宮市)に近い神戸の8月の平均気温は長期的に緩やかな上昇傾向にあり、熱中症リスクの高い時間帯を避けるための「2部制」などが実施される中、アルプススタンドの応援団も暑さ対策に余念がない。

冷感遮熱ポンチョで涼を取る天理バトントワリング部

10日、福山(広島)と対戦した天理(奈良)のバトントワリング部の部員たちは、暑さ対策として「冷感遮熱ポンチョ」を着て臨んだ。部員の田中育海さんは「さらさらした肌触りで着心地がいい。暑さが中に入ってこないので日差しが強いときに助かる」と話した。

このポンチョはスポーツウエアを手掛けるデサントジャパンが3月に自社の通販サイトで発売。肌に触れると冷感が得られ、遮熱効果もある生地を採用している。同社の広報担当者によると、7月下旬から売り上げが加速し「想定を上回る売れ行き」で、「スポーツ観戦時や、試合中のクーリングタイムで着用することも考慮して売り出している」という。

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氷水ミストや伝統のクバ笠で熱中症予防

熱中症対策として、霧状の水を噴射するミストシャワーも目立つ。9日、岡山学芸館(岡山)のアルプススタンドでは、暑さのピークとなる午後1時半からの試合中、氷水が入ったタンクを背負った学校関係者が生徒たちの頭上から冷たいミストを噴射。1年生の吉田治記さんは「最高に気持ちいい」と笑顔を見せた。

気象庁のデータを基に甲子園に近い神戸の8月の平均気温の推移をたどると、51年前の昭和50年は26.8度で、以降は毎年変動はあるものの長期的には緩やかな上昇傾向にあり、直近の令和7年は29.8度。また、8月の最高気温は昭和50年の34.0度に対し、令和7年は36.2度だった。

10日の横浜(神奈川)-沖縄尚学(沖縄)の試合では、午後1時半の試合開始時の気温は約34度に達した。横浜の応援団員は風通しの良いポロシャツ姿で選手たちを鼓舞。引率の小林礼奈教諭によると、数年前までは白いワイシャツだったが、熱中症予防のためポロシャツを採用しており「団員からも好評」という。生徒会と吹奏楽部もハーフパンツの体操着で対策をした。

対戦相手の沖縄尚学は、暑さには慣れているかと思いきや、「沖縄より暑くて湿度も高い」と応援団の引率責任者の小橋川豪教諭。生徒たちにはあらかじめ暑さ対策を工夫するよう呼び掛けた。東京から同校の応援に来ていた会社員男性は、沖縄で古くから使われている伝統的な帽子「クバ笠」をかぶって声をからした。クバの葉で作られた日よけ・雨よけ帽で、「風通しがよく、日差しも防げて涼しい。甲子園の応援といえばこれ」と気に入った様子だった。

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