第108回全国高校野球選手権大会第9日の13日、神奈川県代表の横浜は2回戦で日南学園(宮崎)と対戦し、10-1で勝利した。三塁側スタンドには横浜の応援に800人超が集まり、鮮やかな黄色のメガホンでナインを後押しした。
定番曲「第二応援歌」を42人で演奏
三回に先制点が入ると、定番曲の「第二応援歌」を吹奏楽部の2~3年生計42人が高らかに響かせた。部員らは攻撃が終わるたび、部長の田中瑠花さん(17)のもとに集う。
部長・田中さん、最後の夏に「どうしても吹きたい」
顧問の今村友陽教諭(35)から「他の生徒がついてくれるという安心感がある」と全幅の信頼を受け、総勢82人の部員を取りまとめる。田中さんが吹くのは、重厚な低音が特徴の木管楽器「ファゴット」。複雑な指使いが求められ、高校1年で始めた当初は、一曲を吹き切るのにも苦労した。
直射日光に弱いため、野球応援では演奏してこなかった楽器だが、最後の夏に「どうしても吹きたい」と希望し、実現した。「野球部にもらったエネルギーを、音で返したい」。恩返しの音色が、あたたかく球場を包んだ。



