第30回大会の決勝は1日、阪神甲子園球場で7回制で行われた。神戸弘陵は一回に西垣の適時二塁打などで2点を先取すると、三回にも加点。五回には相手の失策を絡めて7点を挙げ、10-0で学法石川を下した。
先発した主将の山戸が2安打完封。今大会は史上最多となる70チームが出場し、神戸弘陵は2年ぶり5度目の優勝を果たした。
エース山戸、満塁のピンチを笑顔でしのぐ
山戸は「たくさんつらいことがあったけど、優勝をつかめてよかった」と声を弾ませた。初回からスライダーを低めに集め、五回一死まで学法石川打線をノーヒットに抑えた。しかし、緑川紗に初安打を許し、満塁のピンチを招く。
「ベンチから笑顔のジェスチャーがあって、めちゃくちゃ響いた」。山戸はそう振り返り、気を落ち着かせてスライダーで後続を断った。その裏、味方打線が7点を奪い、試合を決定づけた。
「無冠」の言葉を力に変えて
新チームで出場した昨夏の全国ユース大会は初戦敗退。今春の選抜は準決勝で敗れており、石原監督は「無冠」という言葉で3年生を鼓舞してきた。山戸は「その言葉をはねのけようと3年生で意気込んできた」と明かす。
100人近い大所帯を束ねるため、3年生と下級生のペアを作り、コミュニケーションをより密にしてチーム力の底上げを図った。「完封できたのは仲間のおかげ。神戸弘陵に入ってきて、この仲間と出会えてよかった」と主将は語った。(上田真央)



