ソフトバンク9番川瀬晃が痛み止め手放せずも執念の2点二塁打 首のヘルニア克服で両リーグ最速60勝に貢献
ソフトバンク9番川瀬晃が痛み止め手放せずも執念の2点二塁打 首のヘルニア克服で両リーグ最速60勝に貢献

六回、1点差に詰め寄られた直後。一死二、三塁の好機で、9番・川瀬晃が打席に立った。川瀬は柴田の持ち味の直球に照準を合わせると、フルカウントから内角高めの150キロを振り抜いた。打球は右翼フェンスを直撃し、走者2人が生還した。

ソフトバンクはこの一打で突き放し、10-6で楽天を下した。両リーグ最速となる60勝に到達し、前田悠は9連勝。楽天は4連敗で、負け越しが今季最多の20となった。

勝負強さ光る9番・川瀬

川瀬は代打や内野の守備固めもこなす万能選手で、得点圏打率5割の勝負強さを誇る。「粘って食らいつくことができた」と、二塁ベース上で両手を挙げた。

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しかし今季、本人は人知れず苦しんできた。5月下旬の朝、東京遠征に出発するために自宅で準備をしていた際、背中に痛みが走り、体が動かせなくなった。原因は首のヘルニアだった。

首のヘルニア、それでもプレーを貫く

野球人生で初めての大きな故障だった。歯を食いしばって離脱を受け入れたが、2週間で一軍に復帰。久々の出場を果たした6月10日の試合後、深夜に帰路に就く左手には、湿布と錠剤の束があった。

スタメンで出場機会を増やしている今も、痛み止め薬を手放せない。それでも「試合では忘れて思いきってやっている。出るからには結果を残さないといけない。チームの代表として出ているので」と川瀬は語る。

小久保監督も称賛

小久保監督は、川瀬が六回にリードを広げた2点二塁打について「あそこで点を取れなかったら、完全に流れが向こうに行くところだった」と話した。首位を走るチームの強さは、こうした覚悟を胸に秘める黒子役にも支えられている。

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