オリックス・バファローズの平野佳寿投手(42)が25日、ソフトバンク戦で現役最後の登板を果たした。九回に7番手としてマウンドに上がり、中村晃選手に対しカウント2―2からフォークを低めに投じて空振り三振を奪い、21年間の現役生活に別れを告げた。
最後の球は「僕の中でこれしかなかった」フォーク
平野投手は日米通算853試合目の登板となったこの日、最後の球に自らの代名詞であるフォークを選んだ。「僕の中でこれしかなかった」と語る決め球で、有終の美を飾った。
平野投手は2006年に京産大からオリックスに入団。先発時代は自信を持っていたスライダーが通用せず、苦しんだ時期を経てフォークを磨いた。2010年に救援へ転向すると、角度のある直球とフォークが生きるようになった。
日米通算258セーブ、名球会入りも果たす
当時、一軍投手コーチだった小林宏・育成チーフコーチは「平野でやられたら仕方ない」と評するほどの信頼を得た。本人は「あのときがなければ今はない」と振り返る分岐点だった。
2018年からは3年間米大リーグに挑戦し、日米通算258セーブを挙げて名球会入りを果たした。同期入団の岸田監督は「積み上げてきた数字がほかの野球選手とは違う。スターです」と敬意を表した。
オリックスを象徴する投手としてリーグ3連覇に貢献
低迷期も経験しながら、2021年からのリーグ3連覇に貢献。入団はオリックスと近鉄が統合して2年目のシーズンで、まさに「オリックス・バファローズ」を象徴する投手だった。
登板を終えた平野投手は「マウンドに立つのが嫌だと思うこともあったが、最後に一歩前に出る勇気だけがあった。温かく応援していただき、ありがとうございました」とファンに感謝の言葉を残した。