巨人は22日、本拠地で広島と対戦し、5-0で勝利した。先発の代木大和投手が5回を無失点に抑え、プロ初先発初勝利を挙げた。チームは3連勝で、広島は2戦連続の零封負けとなった。
苦難を乗り越えた初白星
試合は四回、松本選手の2ランホームランで巨人が先制。六回には代打・中山選手の2点適時打などで加点し、リードを広げた。
代木投手はヒーローインタビューで涙を見せ、「先の見えないリハビリ生活で何度もくじけそうになった。支えてくれた皆さんのおかげ」と語った。左肘の手術や育成契約、外部チームへの派遣などを経て、ようやく手にした1勝となった。
チェンジアップでピンチを凌ぐ
代木投手は序盤から走者を背負う場面があったが、粘りの投球を見せた。一回には一死一、二塁のピンチで坂倉選手を遊ゴロ併殺に打ち取り、2点リードの五回には二死一、二塁の場面で捕手・甲斐選手のサインに首を振って投げたチェンジアップでファビアン選手を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。
この日は5回76球で無失点。不調により抹消された竹丸投手の代役としてマウンドに上がり、期待に応えた。
ハヤテでの成長が実を結ぶ
代木投手は2022年に高知・明徳義塾高からドラフト6位で入団。2年目にプロ初登板を果たしたが、24年に左肘の内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、育成選手となっていた。
転機は今季前半、ファーム・リーグのハヤテに派遣されたことだった。3か月の派遣期間で落ちる変化球の習得に挑戦し、楽天などでプレーしたハヤテの有銘兼久投手コーチからチェンジアップを教わった。最初から感触がよかったという新球種を、12試合の先発機会で磨き、自分のものにした。巨人に戻った7月には、支配下契約選手の上限となる70人目に滑り込んだ。
「ハヤテでやってきたことができれば、おのずと結果はついてくると思って投げていた」と代木投手。投手陣に疲れが出始める夏場に、若い新戦力が台頭する意味は大きく、苦難を乗り越えた22歳の力投がチームに勢いをもたらしている。



