巨人が19日のセ・リーグ公式戦で中日に6-1で快勝し、3カード連続の勝ち越しを決めた。移籍後初登板となった先発の小笠原が6回を無失点に抑え、2季ぶりの白星を手にした。
古巣ファンのブーイングを浴びながらも集中
試合前、先発投手として名前がコールされると、左翼席に陣取る古巣・中日のファンからブーイングが起こった。しかし、小笠原は「色々あると思ったので、全て想定内だった」と動じることなく、マウンドに上がった。左腕特有のカーブやチェンジアップを織り交ぜた緩急自在の投球で、四回二死まで一人の走者も許さない完璧な立ち上がりを見せた。
ピンチを冷静に凌ぎ、先発の役割を果たす
五回には無死一、三塁のピンチを迎えたが、小笠原は冷静さを失わなかった。「とにかくアウトを一つずつ積み重ねることだけを意識した」と振り返る。木下を内角直球で遊飛に打ち取ると、続く辻本をチェンジアップで一塁への併殺打に仕留め、雄たけびを上げた。味方が五回にキャベッジの適時打で先制した後、六回も無失点で切り抜け、先発の役割を果たした。
メジャー挑戦から巨人へ、苦難を経ての復活勝利
小笠原は昨季、中日からナショナルズに移籍し、メジャーでの夢を追いかけた。1年目は23登板で1勝を挙げたが、今季はマイナーリーグ2Aが主戦場に。再昇格の見通しも立たず、「2Aで投げている投手なんて(日米の)どの球団もいらないだろう。野球をやめてもいいかな」と葛藤した時期もあったという。
それでも、「誰が見ているか分からない」と決して手を抜かず、2Aで8登板、防御率2.15と好成績を残し続けた。その姿勢が実を結び、巨人からのオファーが届いた。
新天地での第一歩、お立ち台で喜び語る
日本での2季ぶりの白星に、お立ち台で「久しぶりにこんなに大きな歓声を聞きながら投げたので、本当にうれしい」とはにかんだ。酸いも甘いも味わった28歳が、新天地で新たな一歩を踏み出した。



