巨人は21日、セ・リーグの広島戦(東京ドーム)で2―0と勝利した。三回にダルベックの適時打で先制し、八回に大城の適時打で加点。5投手の継投で逃げ切った。広島は自責点1で完投した森下を打線が援護できなかった。
ダルベック、先制打に安堵
普段はグラウンドでほぼ表情を変えない巨人の4番が、一塁ベース上で白い歯をのぞかせた。不振に悩むダルベックが三回、決勝点となる先制の左前適時打。「うれしかったし、苦しんだ分、本当にホッとした」と率直な思いを明かした。
一回の好機はボール球のフォークボールに手を出し、空振り三振に倒れた。「前の打席の反省を生かす」と誓い、臨んだ第2打席は、低めのフォークを見極めた後、カットボールを捉えて三遊間を破った。
不振の要因と自己分析
今カード前の直近7試合で28打数3安打、16三振で適時打なしの大ブレーキ。直球に差し込まれても外野の前に落としたり、甘い球を長打にしたりするのが本来の姿だが、外角に逃げる球や落ち球を追いかける空振りが増えた。「タイミングのズレと体の疲労が最大の要因。結果を求めて焦り、普段は手を出さない球に手を出してしまった」と自己分析する。
友利結チーフ国際スカウトいわく、「本当にまじめだが、悩むと長い」。米大リーグのレッドソックスに所属していた2021年に25本塁打でブレイクした後、相手の警戒度が強まる中、「考え込んでしまった」と長い低迷期にはまった経験もある。
復調への期待
来日した今も、休養日に自身の打撃映像を見直して修正点を探る研究熱心な面は変わらない。ただ、その一方で「東京を楽しもう」とステーキ店を訪れるなど、精神面のリフレッシュも図りながらスランプ脱出の糸口を模索する。
橋上監督代行は「これをきっかけに少しずつ状態を上げていってもらえたら」と期待する。この日も2三振と完調ではないが、首位阪神の背中を追走するには来日1年目で20本塁打を放つ大砲の復調が欠かせない。



