朝日新聞調査:高校野球のSNS利用、3345校の指導者の声を分析
朝日新聞調査:高校野球のSNS利用、3345校の指導者の声

朝日新聞社は4~6月、全国の硬式野球部約3700校の監督・部長を対象にSNS利用に関するアンケートを実施。47都道府県の3345校が回答した。

部のSNSアカウント、約38%が保有

「チームでSNSアカウントを持っていますか」との質問に、1267校(37.9%)が「はい」と回答。うち1221校がインスタグラムのアカウントを持つと答えた。

目的(複数回答)は「情報発信」(1099校)、「部員募集」(900校)が目立った。「SNSで発信することについて、一定の効果はあると思いますか」の問いには、アカウントを持つ学校の97.5%(1235校)が「はい」と回答。実際にSNSを有効活用し、部員獲得につなげている学校もあった。

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個人利用のルール、半数超が制限

一方、「部員個人のSNSなどのインターネット利用について、ルールを決めていますか」の質問には、半数以上にあたる1742校が利用を制限したり指導したりしていた。

「部として禁止」は125校(3.7%)で、うち16校は過去1年間に春夏いずれかの甲子園大会に出場。私立の強豪校が多く、理由に「不祥事対策」を挙げる学校もあった。春夏で甲子園に10回以上出場している関東地方の強豪校は、「昨今はSNSの不祥事が多く、管理の難しさに直面している。携帯の中身まで確認し管理していくことが難しいため、禁止としている」と答えた。

「一定のルールを決めている」は385校(11.5%)、「部で正しい使用方法を指導している」は1145校(34.2%)。ルールや指導内容の自由記述では、「閲覧は可能だが、投稿は禁止」「個人情報を投稿しない」「他人の顔を同意なく載せない」「実際に起こった事例を伝え、どのような取り扱いが望ましいかを指導している」などの回答があった。部員同士で話し合ってルールを作った学校もあった。

指導者の苦悩

自由記述欄では、指導の限界や苦悩をにじませる声もあった。ある高校の部長は「高校生なので、失敗はする。しかしながら、安易な考え、その場の軽いノリから取り返しのつかないことになるケースがあるのも実態としてある。これからの時代、SNSの使用は日常的かつ有効活用すべきツール。ただ、学校、教員が指導できることには限界があり、その範疇を超えている生徒への指導と向き合わなければならない」と記した。

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