日本相撲協会は1日の理事会で、力士の髷が土俵に付いた場合は無条件で負けとするルール改定を決定した。1955年に制定された「相撲規則」の勝負規定から、関連する注釈を削除し、解釈を統一する。
「瞬時早く」の注釈を削除
これまでの相撲規則では、「頭髪が砂についた時は負け」と定める一方、「相手を倒しながら、瞬時早く髪がついた時は負けにならない」との注釈があった。このため、投げなどの技を掛けて相手を倒しながら、先に自身の髷が土俵に付いてしまっても勝ちとなるケースがあった。
しかし、投げの打ち合いとなる場合もあり、「瞬時早く」の解釈が曖昧との指摘があったことから、「髷も体の一部」と見解を統一させ、注釈そのものを削除した。
過去の有名な判定例
髷を巡る過去の判定では、1980年秋場所7日目、貴ノ花が高見山との投げの打ち合いで先に髷が付いたとして、軍配差し違えで敗れた例が有名だ。このときは、軍配はいったん貴ノ花に上がったが、「貴ノ花のまげが一瞬早く土俵についた」として、行司差し違えで高見山に敗れた。
今回のルール改定は、こうした曖昧な判定を防ぐための措置とみられる。