小錦八十吉、最後の蔵前で初金星 新入幕の苦闘と転機
小錦八十吉、最後の蔵前で初金星 新入幕の苦闘と転機

元大関・小錦八十吉さんが自身の歩みを振り返る連載の第8回。1984年の名古屋場所、新入幕の場所での苦闘と、翌秋場所の蔵前国技館最後の本場所で挙げた初金星について語っている。

新入幕、体重200キロ超えも初日黒星

1984年名古屋場所、番付は東前頭11枚目。十両で2場所連続優勝して幕内に上がったが、雰囲気が全く違った。初日の相手は鷲羽山関(元関脇)。この時、体重は200キロを超えていたが、鷲羽山関は100キロそこそこ。かつて幕内上位で活躍し「ちびっ子ギャング」と呼ばれた35歳のベテランだった。

小錦さんはパワーで圧倒しようと突きを繰り出したが、鷲羽山関にかわされてバッタリ倒れた。大銀杏を初めて結った幕内デビュー戦は黒星。この場所は千秋楽に勝ち越し、8勝7敗だった。幕内の力士は力と技とずるさが違うと感じたという。

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蔵前最後の本場所で初金星

翌秋場所は忘れられない場所になった。両国の新国技館がまもなく完成し、長く使われた蔵前国技館での最後の本場所だった。この場所で小錦さんは横綱・隆の里を破り、初金星を挙げた。

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