東洋大、21年ぶり予選会へ 酒井監督「泥臭さ取り戻す」 箱根駅伝予選会
東洋大、21年ぶり予選会へ 酒井監督「泥臭さ取り戻す」

第103回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が17日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までのハーフマラソン(21・0975キロ)のコースで行われる。21年ぶりの予選会に臨む東洋大、若きマラソン実力者を新監督に迎えた明治学院大など45チームが午前8時30分にスタートし、上位10チームに与えられる本大会(来年1月2、3日)の出場権獲得を目指す。

戦力は粒ぞろい

東洋大は前回の本大会で14位に沈み、20年連続で確保してきたシード権を逃した。就任18年目で初めての予選会に臨む酒井俊幸監督は「こういう年だからこそ、もう一度チームの土台を立て直す」と、強い決意を示す。

指揮官と選手が話し合いを重ね、今季のテーマに掲げたのは「東洋らしさ」への原点回帰だ。箱根路で2019年まで11年連続3位以内を確保した頃は浸透していた「その1秒をけずりだせ」などのチーム理念が、コロナ禍による長期活動休止を経てうまく継承できなかったと分析。今春から12年大会優勝メンバーの山本憲二コーチも加わり、様々な取り組みを見直した。

チームの雰囲気改善

その一環で、休暇期間前に行っていた寮の大掃除を毎月にした。これまで行き届かなかった隅々まで気を配る習慣がつき、「練習で集団から離れかけた選手への声かけやスタッフへの気遣いなど、色々と視野が広がり、チームの雰囲気の良さにつながった」と薄根大河主将(4年)は言う。

5月の全日本大学駅伝関東地区選考会では1組目の選手の苦戦を、故障で本調子から遠かったエース松井海斗(3年)らの奮起で挽回し、5位通過。前年に約11秒差で次点の8位落選に泣いた雪辱を果たした。

本大会出場へ

前回箱根で1区3位の松井、7月の士別ハーフマラソンを制した宮崎優ら3年生を軸に、戦力面では粒がそろうが、酒井監督は「1人、2人が速いより、10人が安定して走らなきゃいけない。やはりチーム力が大事」と気を引き締める。「東洋の泥臭さや粘り強さを取り戻し、また箱根優勝を狙っていきたい」と松井。逆境をチャンスに変え、鉄紺復活の一歩を踏み出す。