バレーボールの大同生命SVリーグ女子は11日、初の国外公式戦となるバンコクでの開幕シリーズ第2戦が行われ、連覇を狙うSAGA久光がA愛知をフルセットで破り、開幕2連勝を飾った。
フルセットの激戦を制す
リーグ史に新たな一歩を刻む開幕シリーズは、長いラリーが何度も展開し、そのたびに現地のファンの歓声が響き渡った。フルセットにもつれた第2戦。連覇を目指すSAGA久光の底力が連勝をたぐり寄せた。
第3セットを終えて1―2と追い込まれたが、ここからが真骨頂だ。第4セットは日本代表の荒木が相手の外国籍選手をブロックで封じ、代表セッターの栄も相手選手の間に落とす絶妙なツーアタック。最終セットは粘る相手を振り切り、栄は「2日間を通じて勝負強さを出せた」と胸を張る。
新ルールでの戦い
初の公式戦国外開催に挑んだSVリーグ。コート上でも変革が進み、今季から同時に出場できる外国籍選手を1人増の3人(アジア枠1人で最大4人)とした。日本選手が中心のSAGA久光は新ルールをフル活用するA愛知に第1戦も苦戦したが、「だからといって負けるとは思っていなかった」と荒木。複数の日本代表を擁するチームには地力と意地がある。
連日の熱戦を見届けたファンは満足そうな表情で帰途についた。「(両チームの)粘り強いプレーを見せられて、日本バレーの魅力が伝わったのでは」と栄。昨季女王は、伝道師としての役割もしっかり果たした。
A愛知は奮闘及ばず
A愛知は主将のセッター佐藤の奮闘も及ばず連敗を喫した。今季加入した外国籍選手の決定力を存分に生かしてテンポを作り、自身はブロックやレシーブでも貢献した。昨季女王の壁は厚かったが、昨季6位からの躍進を予感させる開幕シリーズに。佐藤は「いいプレーはできたが、最後、どうやって勝ちきっていくかが本当に強いチームになるための課題」と語った。
SAGA久光・中田監督は「我慢の試合だった。お互いの強みが出たゲームだったと思う。(国外開催が)タイだけでなく、アジアのバレーの発展につながってほしい」と話した。