サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は10日(日本時間11日)、準々決勝の1試合が行われ、スペイン(世界ランキング2位)がベルギー(同9位)に2―1で勝ち、優勝した2010年大会以来の4強入りを果たした。途中出場のメリノが88分に決勝点を挙げた。スペインは14日(日本時間15日)の準決勝でフランス(同3位)と対戦する。(世界ランキングは6月11日時点)
劇的な勝利で4強入り
スペインが劇的な勝利で4強入り。序盤からボールを保持し、30分に右サイドから攻めてルイスが先制点。同点で迎えた88分に途中出場のメリノがこぼれ球を蹴り込んだ。ベルギーは41分にデケテラーレがゴールを決めたが、後半は好機を作れず、切り札のルカクも不発に終わった。
「持っている」男、メリノ
スペインのメリノが2試合連続で劇的な決勝点をマーク。「またチームを助けられたのは、信じられないほどうれしい」と興奮気味にまくし立てた。88分、スペインのメリノ(右)が勝ち越しゴールを決める(10日)=吉野拓也撮影
後半、スペインは攻め込みながらも、粘り強く守るベルギーを崩しきれずにいた。終盤の86分、メリノがピッチに入って最前線に構えると、試合が動いたのはわずか2分後だった。味方のミドルシュートを相手GKがはじいたところにいち早く反応し、勢いよく蹴り込んだ。
今大会は、ここまで全6試合のうち5試合に途中出場。決勝トーナメント2回戦・ポルトガル戦も終盤に出場し、後半追加タイムに決勝点を決めた。短時間で決定的な仕事をする秘訣を「相手を脅かせる位置に体を置き、こぼれ球やラインの間を抜けるボールに気を配るんだ」と胸を張る。
以前所属したレアル・ソシエダード(スペイン)では、同僚の日本代表MF久保のゴールを何度も演出してきた。主戦場は中盤だが得点感覚も優れ、ゴール前への飛び出しが得意。現在プレーするアーセナル(イングランド)でもゴール前の混戦から得点を記録している。
今大会中に30歳を迎え、「ラッキーボーイ」と呼ぶのははばかられるが、間違いなく「持っている」感がある。「自分はうまくやれると、常に信じている」とメリノ。フランスとの準決勝でも、大仕事をやってのけそうだ。(平沢祐)
堅守スペインに一撃
ここまで無失点だったスペインに、ベルギーのデケテラーレがしぶとく一撃を見舞った。1点を追う41分、右クロスに対し、マークする相手の前に体を入れ、倒れ込みながら頭で押し込んだ。劣勢の中でチームを奮い立たせる同点ゴールとなったが、最後はスペインに力負けし、2大会ぶりの4強入りはならず。ガルシア監督は「恥じるべきことは何もない」と選手の奮闘をたたえた。



