ワールドカップ準決勝で、スペインがフランスを破った。元横浜F・マリノス監督でフランス出身のエリク・モンバエルツ氏は、チームとしての完成度の高さが勝敗を分けたと分析する。
フランス攻撃陣、精度欠く
フランスは何度かカウンターのチャンスを得たが、オリセやデンベレがラストパスの精度を欠き、生かせなかった。エムバペもオフサイドが多く、これまで違いを見せてきた攻撃陣が全く機能しなかった。
スペイン、サイド攻撃で2得点
一方スペインは、両サイドのコンビネーションでフランスを苦しめ、2得点ともサイド攻撃から生まれた。モンバエルツ氏は「スペインとの対戦は本当に難しい。ボールを回す技術、相手をずらす技術が非常に高い」と評する。
PSG戦術の採用が鍵
現在のスペインは、クラブチームのような戦い方をしている。代表チームでは選手同士の連係や意思疎通といった高いレベルの連動性を築くのは難しいが、スペインは成功しているクラブのやり方を踏襲することでそれを実現している。モンバエルツ氏は「今ならパリ・サンジェルマン(PSG)のそれを取り入れているからだ」と指摘する。
PSGの指揮官ルイス・エンリケはスペイン人で、バルセロナとスペイン代表の監督も務めた。彼の影響が大きいのは当然で、相手陣内で主導権を握ること、ボールを失った瞬間にすぐプレッシャーをかけること、攻守で全員が協力する集団的な文化、サイドバックの積極的な攻撃参加といった点で、スペインはフランスよりもはるかにPSGに近かったという。



