本州最北の佐井トライアスロン初開催 厳しいコースで村の魅力発信
本州最北の佐井トライアスロン初開催 厳しいコースで魅力発信

本州最北のトライアスロン大会「秘境の地 佐井トライアスロン~津軽海峡夏景色~」が7月19日、青森県佐井村で初めて開催される。アップダウンが激しく急カーブが連続する厳しいコース設定で競技者の闘志をかき立てるとともに、地元の食や景色を満喫できる「プレミアム」な大会として村の魅力発信を目指している。

コースの特徴と見どころ

大会は村内のしおさい公園を発着点に、津軽海峡を1.5キロ泳ぎ、沿岸の山道40キロを自転車で駆け抜けた後、10キロを走って着順を競う。自転車とランのコースとなる国道338号は海沿いを走る高低差のある山道で、急カーブが連なる。コースで登った標高を合計した「獲得標高」は約1000メートルにも達する、きついレースだ。

コースの見所の一つは、国道338号沿いの高さ約100メートルの岩。参加者はこの絶景を眺めながら過酷なレースに挑む。

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大会開催の背景

人口が減り続ける中、村外の人たちに佐井村を訪れ、知るきっかけにしてもらおうと、地域で商社を経営する奥本太朗さん(54)が観光と組み合わせたスポーツ大会の実施を発案。村総合戦略課の東出隆広課長と2021年から準備を進めてきた。

村などの主催者は大会を「プレミアムトライアスロン」と銘打つ。参加費は1人7万5000円とやや高めだが、2泊分の宿泊費に貸し切り船での観光ツアー、地元食材を利用した食事代が含まれる。参加者数を絞り、「村の魅力を満喫してもらえる。『佐井村に行きたい』と思ってもらえる大会になる」と東出課長は胸を張る。

参加者と地域の支援

50人を定員としていた参加者数は、知名度不足もあって24~59歳の18人にとどまった。半分が首都圏からで、遠くは大阪からの参加者も。ボランティアを含めた大会の関係者は村人口のおよそ2割にあたる300人に上り、村を挙げて参加者を歓迎する。

村は2回目以降も開催し、大会を風物詩として定着させることを目指している。東出課長は「応援で村内を訪れたいという声もあった。村の魅力が伝わればファンも増えるのでは」と期待する。

村長の期待

太田直樹村長は「大会は人口減少に対処するための起爆剤になる」と力を込める。「見る、食べるという従来の観光だけでなく、体験を通して村の魅力を発見し、誇りをもう一度取り戻す」と話している。

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