J1鹿島アントラーズの小泉文明社長が、2026年ワールドカップ(W杯)の現地視察で得た知見を明かした。視察では試合会場のスタジアムに加え、国際サッカー連盟(FIFA)公式イベント「ファンフェスティバル」を重点的に訪問。その体験を基に、Jリーグと日本サッカー協会(JFA)のマーケティング連携強化や、クラブハウスの有効活用について提言した。
ファンフェスティバルの実態とスポンサー戦略
ファンフェスティバルは開催都市の大規模公園などに特設され、事前登録で無料入場が可能。飲食・物販ゾーンに加え、米ダラスの会場では中央に設置された大型ステージで約2000人規模のパブリックビューイングが満席となり、世界中のファンがビールを片手に熱狂していたという。
スポンサーブースで最も注目を集めたのは米金融大手バンク・オブ・アメリカ。W杯優勝トロフィーなどのチャームを自由に組み合わせられるブレスレット作り体験には、1時間半待ちの列ができた。小泉社長は「様々な企業がプロモーションを展開しており、ずっといても飽きない」と振り返る。
クラブハウス活用の可能性
小泉社長は「W杯と同じようにはいかないが、鹿島でもクラブハウスや周辺にスポンサー企業がPRできるエリアや建物があってもいい」と構想を語る。現在はグッズ売り場程度だが、試合日以外も活用できる「リッチなクラブハウス」への発展余地を感じたという。
ライト層獲得へID統合を提案
W杯を機にサッカーに興味を持ったライト層を代表戦からJリーグに誘導する方策として、小泉社長は「JFAとJリーグでマーケティングの連携をより深めることが重要」と強調。具体的には、チケット購入などに使うそれぞれの会員IDを統合できれば、連携がしやすくなると指摘した。



