米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は24日(日本時間25日未明)、米ホワイトハウスで首脳会談に臨む。両国は23日に行われた閣僚級協議で、米中間の貿易戦争の休戦期限を11月から2か月間延長することで合意した。首脳間でも合意を確認するほか、開発が加速するAI(人工知能)、台湾問題などについても意見を交わす見通しだ。
休戦期限を2か月延長、新たな期限は来年1月10日
会談に先立ち、ベッセント米財務長官と中国の何立峰副首相は23日、今週2回目の閣僚級協議を実施。ベッセント氏は終了後、米FOXテレビのインタビューで、協議の結果、休戦期限の延長で合意したことを明らかにした。
米中両国は昨年10月に韓国・釜山で行った首脳会談で、米国の高関税政策をきっかけにした報復関税措置の応酬で生じた貿易摩擦の緩和に向け、1年間の関税率引き下げや中国によるレアアース(希土類)の輸出規制強化の凍結などで一致した。この期限が11月10日に近づくなかで、延長を確認することが双方の優先課題となっていた。
ただ、延長は2か月間で、新たな期限は来年1月10日となる。2か月間にとどまった理由について、ベッセント氏は「未解決の問題がまだある。中国が合意を誠実に履行するかどうかを見極める」と指摘した。米国はレアアースの輸出制限に関する中国の対応が不十分とみている模様だ。
首脳会談の議題:AI通知制度や台湾問題も
首脳会談では、AIも主要議題となる。事前の閣僚級協議で、米国は中国に対し、AIに関する事故や安全保障上の脅威を互いに通知する仕組み作りを提案した。ベッセント氏は「(中国は)賛成すると思う」との見方を示している。また、米国による台湾への武器売却やイラン情勢、トランプ氏が意欲を示す米朝首脳会談への対応なども議論する可能性がある。
両氏の対面での会談は5月の北京以来、約4か月ぶりとなる。
習主席、11年ぶり国賓訪問でワシントン到着
習氏は23日夕、彭麗媛夫人らとともに、専用機で米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した。トランプ夫妻の出迎えを受け、11年ぶりの国賓訪問を開始した。中国外務省によると、習氏は到着に合わせて公表した談話で、「中国と米国はともに偉大な国家であり、パートナーになるべきだ」と訴えた。
習氏は25日までワシントンに滞在する。24日夜には晩さん会に出席し、25日は米国立公文書館の視察などが予定されている。