世界体操で60年ぶり銅メダル、女子代表が決勝で選手配置を変更し的中
世界体操で60年ぶり銅メダル、女子代表が決勝で配置変更し的中

オランダ・ロッテルダムで21日に行われた体操の世界選手権女子団体総合決勝で、日本(杉原愛子=アローヴラボ・TRyAS、西山実沙、中村遥香=ともになんばク、岸里奈=戸田市スポーツセンター、岡村真=相好ク)が164.063点をマークし、銅メダルを獲得した。優勝は中国で、米国の8連覇を阻んだ。2位の米国もロサンゼルス五輪出場を決めた。

最終種目で表彰台が確定

最終種目の段違い平行棒で西山の得点が表示されて表彰台が決まると、日本の選手たちは悲鳴に近い叫び声を上げた。選手やコーチらは歓喜の輪を作り、ともに涙を流した。

予選から大きく変えた選手配置

5人中4人が演技し、上位3人のスコアが採用される3日前の予選から、3人中3人のスコアで勝負が決まる決勝は、選手の配置を大きく変えた。五輪メダリストで日本協会の村上茉愛・女子強化本部長が、今回の採点の傾向を「跳躍が高く、着地のさばき方がうまい選手の得点が伸びている」と分析。その見立てに基づいた起用に選手が見事に応えた。

例えば岡村は、予選では演技しなかったゆかの1番手を務めた。「ちゃんと点を取ってつなぐ」と臨み、しっかり13点台に乗せた。予選はゆかだけだった中村は平均台と段違い平行棒で高得点。「いける自信はあった」と胸を張った。

パリ五輪経験者が存在感

岡村も中村も24年のパリ五輪を経験した実力者で、村上本部長は「さすがだなと思った」とたたえた。終わってみれば大きなミスは、段違い平行棒の西山の落下くらいで、その西山も予選で大失敗した平均台と跳馬ではしっかり得点を挙げた。選手全員が日本らしいきめ細かい演技で役割を果たし、60年ぶりに歴史の扉を開いた。

村上茉愛・日本協会女子強化本部長は「最高すぎる。目標の金メダルに届かなかった悔しさはあるが、『(五輪の目標は)金メダル』と胸を張って言えるところに立てた」と語った。