愛知・名古屋アジアパラ競技大会(読売新聞社協賛)は23日、ゴールボール女子決勝が行われ、日本は中国に0―2で敗れ、銀メダルを獲得した。筑波大出身でつくば市在住の高橋利恵子選手(28)(関彰商事)が守備の要として最後まで諦めないプレーを見せた。
守備の要として奮闘
2023年からゴールボール女子日本代表の主将を務める高橋選手は、決勝に守備の要「センター」として先発出場。相手からの力強いシュートを足先や腕を大きく伸ばし、全身で受け止めて防ぎ続けたが、わずかな隙を突かれ、2失点した。攻撃でもコートを手でたたいたり手拍子を鳴らしたりと音で相手を惑わしゴールを狙ったが、あと一歩及ばなかった。
高橋選手の思い
試合後、高橋選手は「金メダルを目指していたので素直に悔しい」と唇をかんだ。それでも、「歓声が力になり、楽しかった」と大会を振り返り、「攻撃力が課題と感じた。来年の大会でロサンゼルス・パラリンピックの出場権を獲得したい」と前を向いた。
車いすバスケ女子も銀
22日の車いすバスケットボール女子決勝でも日本は中国に敗れたが、土浦市出身でつくば市在住の郡司渚名(なな)選手(26)が銀メダル獲得に貢献した。
郡司選手は生まれつき下半身に障害がある。幼少期から音楽が好きで、社会人となってからもドラマーとしてバンド活動に励んできた。コロナ禍で音楽活動ができなくなった21年冬、車いすバスケの体験会に参加したのが競技との出会いだった。
車いすに乗りながら激しく体をぶつけ合う躍動感に魅了され、「1日300本以上」のシュートを打ち込むなど猛練習を重ねてきた。昨年2月、競技歴わずか3年で日本代表に選出された。
初のアジアパラで存在感
初めてのアジアパラ大会出場となった郡司選手は、初戦のイラン戦で14得点を挙げる活躍を見せた。カンボジア戦では16得点、ラオス戦でも15得点を挙げるなど、攻撃陣を牽引した。
決勝では厳しい守備に苦しみ、4得点に抑えられた。25―75の大差で敗れ、巧みなポジション取りや車いすのターン技術など中国との差を実感した。「もっと自分で点を取りにいく気持ちが必要。シュートを確実に決めきれるようにトレーニングしたい」とさらなる成長を誓った。