元アルゼンチン代表のオズワルド・アルディレス氏(元東京ヴェルディ監督)が、2026年ワールドカップ準決勝で敗れたイングランドの敗因を明確に指摘した。同氏は「先制した後に守備一辺倒になったこと」が最大の敗因だと述べている。
中盤の守備姿勢がサイドのスペースを生む
アルディレス氏によると、イングランドは中盤3人の位置を下げ、中央に寄せたことでサイドにスペースが生まれ、アルゼンチンのリオネル・メッシやロドリゴ・デパウルらに効果的に使われたという。この結果、アルゼンチンからの圧力を受け続ける展開となった。
同氏は「決勝トーナメント2回戦のメキシコ戦と同じ戦術だったが、あの時は逃げ切れたが、今回は通じなかった」と指摘。攻撃陣に素晴らしい選手をそろえながら、トゥヘル監督がこのような采配をとったことを残念がった。
決勝はスペイン優勢も、アルゼンチンに勝機
アルディレス氏は「今大会最高の2チームが決勝に進んだ」と評価。特にスペインについては、準決勝でフランスを強さと美しさを両立させて圧倒した点に感銘を受けたと語る。ゴールの場面だけでなく、試合を通してボールを動かし、相手を押し込み続けた点を称賛した。
「デラフエンテ監督はゴールを奪うために選手を配置しており、日本でなじみがある人物で言えば、元横浜F・マリノス監督のポステコグルー氏のような指揮官だ。選手も監督もサッカーを愛し、愛されているように見える」と表現した。
アルゼンチンの強み:最後まで戦い続ける姿勢
決勝についてアルディレス氏は「スペイン優勢とみるが、スペインに勝てる可能性がある唯一のチームがアルゼンチンだ」と分析。フランスとの違いとして、「最後の最後までファイティングポーズを取り、戦い続けられること」を挙げ、「珠玉の一戦になるだろう」と期待を寄せた。
アルディレス氏は1978年大会でアルゼンチン代表として優勝した経験を持つ。その視点から、今回の決勝は両チームの個性がぶつかり合う見応えある試合になると予想している。



