アジア大会で24日から行われるスケートボード男子パークに、愛知県蟹江町の中学3年生、志治群青選手(15)が出場する。小学生の頃から国際大会を転戦してきたが、アジア大会は初めて。競技会場の愛知県国際展示場(常滑市)には家族や友人も応援に来る予定で、「やる気が出る」と最後の調整に打ち込んでいる。
遊びながら上達、両親が専用パーク建設
競技を始めたきっかけは4歳の頃、スケートボードを親に買ってもらったことだった。「乗っているだけでワクワクした」という。
すり鉢状の「ハーフパイプ」を備えたスケボーパークが自宅から車で30分ほどの場所にあり、連日、母の智沙さん(47)に「行きたい、行きたい」とねだった。智沙さんは「遊んでいるうちに、自然と上達していましたね」と振り返る。
国内外の大会で活躍するようになった2022年、父の友之さん(47)と智沙さんは「群青のために、パークを作ってあげたい」と決意する。自宅近くの空き倉庫を改装し、国際大会と同じサイズのハーフパイプも作った。
日本オープン初優勝、大技も習得
毎日、学校から帰ると、両親からプレゼントされた専用パークに向かい、夜遅くまで汗を流した。25年4月には日本オープンで初優勝し、国内トップ選手の一人となった。「デッキ」と呼ばれる板は消耗品で、1か月もたたずに交換する。パークの壁際には、傷だらけになった無数のデッキが並ぶ。
競技で意識しているのは「自分らしさ」という。「滑っている時の手の動きや、体がばたつかないようにとか、スタイルにこだわりたい」。お気に入りの長髪やヒップホップのファッションを含めて、「格好いいスケーターになりたい」と語る。
コーチはつけていない。動画サイトで、憧れの海外選手の滑りを見て研究を重ね、空中で540度回転する大技も習得した。
目標はロサンゼルス五輪金メダル
最大の目標は2年後のロサンゼルス五輪で金メダルを取ることだ。「最近は思春期で、親子の会話に照れもあるみたい」(智沙さん)で、自宅での口数は少なくなったという。それでも、両親への感謝は変わらない。「勝って恩返ししたい」とつぶやいた。



