熊本県営野球場の移転再整備を巡り、JR川尻駅(熊本市南区)の西側周辺への誘致を目指す熊本市は18日、地元の川尻公会堂で説明会を開き、住民ら約100人が出席した。市は出席者の意見も踏まえて提案書を作成し、県が期限としている24日までに提出する。
会合で、市側は県が誘致に手を挙げた自治体に誘致先周辺の土地の確保や、受益に応じた整備費などの一部負担を求めていることを説明。市の提案では対象地域は駅からおおむね2キロ以内となり、路線価を参考に用地取得費を22億4000万円と算出したとした。また、県には夜間利用時の騒音対策を申し入れたり、大規模イベント時には周辺道路の負担軽減を図ったりする考えを示した。
住民からは期待と注文
住民からは「川尻だけでなく、西南地区全域にもプラス。他の自治体に負けない提案をしてほしい」「スポーツ振興だけでなく、まちづくりと複合的に考えるべきだ」といった意見が出た。川尻校区自治協議会の米満吉重会長(79)は「誘致に成功すれば川尻の転換点になる。子どもたちに夢や希望を与える施設になってほしい」と期待を込めた。
市の負担額は変動の可能性
終了後に報道陣の取材に応じた市スポーツ振興課の吉岡秀一課長は、市が負担する概算事業費の妥当額36億1000万~39億円が変更になる可能性を示唆し、「県に選ばれ、誘致が成功するような提案をしたい」と話した。
移転再整備の経緯と競合自治体
県は、老朽化が進む県営野球場の現状を踏まえて2025年9月、移転再整備の方針を打ち出した。熊本市は5月に誘致を目指すと表明。6月には川尻駅西側周辺を候補地として提案する考えを公表した。玉名市や菊陽町、甲佐町も誘致に意欲を示している。



