元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が7月26日、YouTubeチャンネル『ウェザーニュース』で公開された動画「【天気で変わるプロ野球の戦略】名捕手・古田敦也が明かす気象マネジメント術」に出演し、選手兼任監督就任の舞台裏を振り返った。
球団社長から「どうする?」
古田氏は当時の状況について「前任の若松(勉)監督が、夏ぐらいに『勝っても負けても、今年いっぱいで退任する』と発表された。そうすると9月ぐらいになってくると『来年の監督誰だ?』っていう話題になるんですよ」と回顧。
当初は候補の1人として名前が挙がっており、「もちろん普通は選手兼任監督じゃないんで、OBの名前がズラッと並んで。そのときに、Dぐらいに僕の名前が出るんですよ」と説明。一方で、「メディアが『誰が監督にふさわしいですか?』ってアンケートを取ったりするんですけど、僕が断トツになっちゃったんですよ」と明かした。
ファンの後押しと社長とのやり取り
さらに「『選手兼任監督は29年ぶりですけども、選手兼任監督見てみたいですか?』っていったら、『見てみたい』に90何%って出て。ファンは望んでるみたいなね」と、世論の後押しがあったという。
その後、球団社長に呼び出され、「こんなんになってるけど、お前どうなんだ?」と尋ねられたとのこと。これに対し、古田氏は「普通、『監督お願いします』と球団からオファーがあるんですよ。『社長、普通は監督にオファーかけるものですよ』『まあそうなんだけどな。こんないろいろアンケートが出たらこっちも困ってんだよ』って」と当時のやり取りを紹介。
続けて「お前どうする?」と聞かれ、「どうするって言っても、やれって言われたらやりますし」と返答したといい、「だから正式オファーとかもらってないです」と告白した。
就任発表は“ぶら下がり”
また、就任発表についても「監督就任会見ってあるんですよ」と一般的なケースを説明しつつ、「選手兼任監督ですごく一大事じゃないですか。球界にとっても29年ぶり」と回想。しかし実際には「事務所の下に記者が溜まってるんですよ。『下にみんなすごい待ってますけど、言っていいですか?』って言ったら、社長が『それはしょうがないよ』って。だから僕の監督就任のインタビューはぶら下がりみたいな感じで。ロビーで『監督をやれって言われて、結局やることがありました』って。立ち話!」と明かして、笑いを誘っていた。
古田敦也氏は1965年8月6日生まれ。選手としてヤクルトスワローズ一筋で、名捕手として一時代を築いた。シーズン盗塁阻止率通算盗塁阻止率は日本記録。2004年のプロ野球再編問題の際には日本プロ野球選手会会長として交渉の先頭に立ったほか、2005年シーズン限りで若松勉氏が監督退任した後任として、2006年シーズンから“選手兼任監督”に就任した。



