岩手県北上市出身で、米スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手(21)が、メジャーリーグへの挑戦を決断した。7月19日に岩手県花巻市内で開かれた記者会見で、米大リーグ・マイアミ・マーリンズへの入団を正式に表明。左の大砲として期待される佐々木選手は「しっかり結果を出して地元に明るいニュースを届けたい」と決意を語った。地元の恩師や花巻東高校時代のチームメートからは温かいエールが送られている。
会見の舞台は菊池雄星投手の施設
記者会見が行われたのは、花巻東高校の先輩である菊池雄星投手(エンゼルス)が手がけた屋内野球施設。約50人の報道陣が集まる中、紺色のスーツ姿の佐々木選手は神妙な面持ちで現れた。今月の米大リーグ・ドラフト会議でマーリンズから8巡目(全体235位)で指名を受けており、昨秋のプロ野球ドラフト会議で1位指名を受けたソフトバンクへの入団や大学残留の選択肢もあった中で、佐々木選手は「どのオファーも素晴らしく、最後の最後まで悩んだ」と苦悩を明かした。
決断の理由は「挑戦する人生」
決め手となったのは、米国の厳しい環境に身を置きたいという強い思いだった。「失敗したかしなかったかではなく、挑戦したかしなかったかを選ぶ人生にしたい」と語り、自らの進路に対する確固たる信念を示した。記者会見を地元岩手で開いたことについては、「大きな決断をする際は、育ってきた地元でという気持ちがあった」と説明。花巻東高校の先輩には菊池投手や大谷翔平選手(ドジャース)がおり、「間違いなく今回の決断の中に2人の存在はあった」と明かし、偉大な先輩たちの影響を認めた。
高校のチームメート「麟太郎らしいな」
高校時代のチームメートで、青山学院大学硬式野球部3年の北條慎治さん(21)は、米国の大学進学に続き前例のない道を選んだことを「麟太郎らしいな」と受け止めた。佐々木選手は高校時代、誰よりも練習に励みチームを引っ張る「心の支え」だったという。「強みである打撃で大活躍してくれたらうれしい。失敗を恐れず頑張ってこい」と激励した。
大谷翔平の父・徹さんも期待
中学時代に所属した金ヶ崎リトルシニア(現・奥州リトルシニア)で監督を務めた大谷翔平選手の父・徹さんは、「大リーグの選手になることはうれしい。後悔のないように、長くプレーできる選手になってほしい」と期待を寄せた。また、高校時代にトレーナーとして支えた小菅智美さん(51)は「ここからがスタート。けがに気を付けて、持ち前のパワーで活躍してほしい」と願いを込めた。



